乗馬で腰痛 2
以前、乗馬での私の経験談を書きました。
そこで疑問になってくるのが、乗馬は腰痛に効くのか効かないのか、ということです。どっちなのでしょうか?
正しい体の使い方ができている人が、正しい乗り方をできれば、トレーニングとして効果があるはずです。骨盤の傾斜をニュートラルに保って腰を曲げずに乗ることができれば、体幹の筋肉を効果的に鍛えることができます。ぶれない体幹によって騎座が安定し、脚(きゃく)もしっかりと使えると思います。上体もリラックスしやすくなり、ハミでの操作も適切にできて、人馬一体になれるに違いありません。
しかし、すでに骨盤にゆがみがある人や、腰痛を持っている人が乗馬をすると、症状が悪化することがあります。まさしく、私がそうでした。腰をかばって癖のある乗り方になってしまい、ますます歪みがひどくなってしまう悪循環に陥ります。ハミをきつくあててしまって(特に片側に)、馬の口向きが悪くなり、馬も人もぶつかり合ってイライラしてしまう可能性さえあります。
体に歪みがある人は重心がズレてしまうので、まずはそこを修正してから行うのが良いでしょう。バランスボールやボードを使って、重心のトレーニングをしてみてください。名手と呼ばれた岡部騎手も、こうしたトレーニングを欠かしませんでした。
また、整体やカイロプラクティックで、骨格をしっかりチェックしてもらうのもいいかもしれません。
乗馬で症状が悪化してきたと感じたら、そのまま乗り続けないで、ご自身の身体を見直してみてください。いい状態でトレーニングをするのが、最も効果があがってきます。(G)