背骨の歪みって、まっすぐになりますか?

まっすぐになる場合も、ならない場合もあります。
我々カイロプラクターも簡単に“背骨の歪み”と言うことがありますが、実はそれほど単純なものではありません。そもそも背骨って、どうなっているのでしょうか?

背骨には、大きく二つの役割があります。ひとつは安定性で、もうひとつは可動性です。一見矛盾する二つの役割を持っていることが、背骨の大きな特徴です。
背骨は体の中心を通り、体を支える屋台骨です。そして、背骨で構成される脊柱管を脊髄(神経の束)が通っていて、それを守る役割もあります。そのため安定性が求められます。単に安定のためだけならば、長い筒状の骨が1本だけでもよさそうなものです。しかし、体を動かすためには可動性も必要になってきます。そのため、背骨は26個もあるのです(首から尾骨まで)。椎骨(背骨のひとつひとつ)には、左右と上下にそれぞれ椎間関節があります。さらに背骨と背骨の間には椎間板がありクッションの役割をしつつ、椎間関節と共に可動性を確保しているのです。

さて、背骨がまっすぐにならないのは、骨が変形している場合です。構造的な側弯症やショイエルマン病と呼ばれるものは、椎骨自体が変形しています。また、加齢によっても徐々に背骨は変形していきます。先ほどの椎間板は、20歳を超えると血管からの直接の栄養供給がなくなります。椎間板が潰れてくるとクッション性が失われるため、椎間関節に負担がかかったり、不安定になったりします。その結果、骨の変性がおきてきます。これが背骨の老化です。それを防ぐには、適度に運動する必要があります。椎間板も直接の栄養供給がなくなっても、動かすことで周囲の血管から間接的に栄養供給を受けることができるのです。

カイロプラクティックで、骨自体の変形を正すことはできません。できるのは、歪みを正してまっすぐにする、ということですが、誤解を生みやすい表現です。なぜなら、脊柱に元々ゆるやかなS字カーブがあるからです。カイロプラクティックで言う歪みのない状態のことをまっすぐと表現することがあり、ゆがみのない状態とは背骨が適正に動いて神経がしっかり働いていることです。するとS字カーブにより、ストレス(歩行時の衝撃や重力)をうまく分散できるのです。

背骨がしっかり機能しているとストレスを分散できるため、筋肉の負担が減り肩こりや腰痛になりにくい状態と言えます。また背骨で守られた脊髄は、背骨から出ていくと全身に神経を張りめぐらせています。そのため、体を動かすことができ、暑さ寒さなどを感じることができます。もうひとつ重要なことは、神経は内臓もコントロールしていることです。そのため、背骨の状態が良くないと全身に不調がでる可能性がある、と考えられています。

カイロプラクティックでは、特に大元の原因となっている背骨の動きを正していきます。大雑把になんとなく全体的に動かすのではなく、動きが悪くなっている関節に狙いを定めて特定的に動かしていきます。背骨の機能回復をはかり、神経の働きを改善していくのがカイロプラクティックでできることです。もちろん加齢により変性している背骨や側弯のある背骨でも、機能を回復・維持してくことで、神経の働きは良くなります。本来の自分を取り戻し、自然治癒力を高めていくことが可能です。

まとめ
・背骨の役割は、安定性と可動性の確保
・そのため、背骨は26個もある
・背骨がしっかり動くことが、健康には重要
・カイロプラクティックでは、動きの悪くなった背骨の機能回復をはかることができる
(G)

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