産後のヘルスケア4「骨盤矯正と尿漏れ」

笑うと尿もれしてしまう、せきやくしゃみをすると尿漏れしてしまう、という方が30代から40代の女性に多くいらっしゃいます。

尿漏れには、大きく二つの種類があります。切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁です。切迫性尿失禁は、尿意を感じてから我慢できずにトイレに行く前に尿漏れしてしまいます。膀胱が過敏になっているためにおこります。腹圧性尿失禁は、笑ったり走ったり、せきやくしゃみで尿漏れするものです。腹圧が高まった(お腹に力が入った)タイミングに、意図せず尿がもれてしまいます。

女性に多い理由としては、男性と比較して尿道が短いからです。さらに、妊娠中は胎児の重みで骨盤底筋(こつばんていきん)が緩みやすくなっています。出産時には骨盤底筋が引き伸ばされるので、出産に時間がかかったり大きな赤ちゃんだったりしたときの負担は相当なものです。

治療法としては、手術や薬もありますが、手軽に試すことができるのがエクササイズです。骨盤底筋を鍛えるために、肛門を引っ込めるようにお尻に力を入れます。おしっこを途中で止めるような意識でやってみてください。

尿漏れ対策のエクササイズをやっていても、なかなか改善がみられない場合、カイロプラクティックで神経のバランスを整えると効果が出ることがあります。

骨盤底筋とつながりのある筋肉をチェックすると弱って力が入りにくくなっている場合、腰や骨盤の矯正を行っていきます。すると力が入りやすくなってくるタイミングで、徐々に尿漏れが減ってくることが多いようです。もちろん、同時並行でエクササイズを行なうことも重要です。(G)