産後のヘルスケア5「産後、呼吸が浅くて肩がこる」

産後、肩こりがひどくなった。呼吸が浅くなって、息が吸いづらい。こんな症状はありませんか?

妊娠中はお腹が大きくなってきますから、肩で息をするような感じの呼吸になってきてしまいます。その理由は、腹式呼吸で使われる横隔膜(名前は膜ですが筋肉です)が、お腹が大きくなることによって上手く使えなくなってしまうからです。腹式呼吸では、横隔膜が上下に動くことで呼吸することができるのですが、お腹に赤ちゃんがいるので横隔膜があまり動かせません。そのため、肩で息をするような胸式呼吸になるのです。これが肩こりの原因になります。

胸式呼吸では、肋骨を広げ持ち上げるような動きによって呼吸動作が行われます。そのとき肋間筋を使うのですが、補助として肩甲骨や首の筋肉も一緒に使っています。胸式呼吸が長く続いて癖になっていると、肩甲骨周りや首周りの筋肉が疲弊してしまって、肩こりになってしまいます。見分け方としては、鎖骨の溝が深いと要注意です。

また、産後は赤ちゃんを抱っこするので、姿勢も肩を巻き込む猫背姿勢になりがちです。妊娠中はお腹の筋肉が伸ばされ続けているので、その影響で産後はどうしても不良姿勢になりやすいのです。授乳も、座って行うときはもちろん、夜間に寝たまま授乳するときの姿勢も肩こりにはよくありません。首・肩周辺の筋肉が疲労してしまいます。

産後の首・肩こりや、頭痛、呼吸のしにくさに対して、カイロプラクティックでは背骨の調節をしていきます。特に、肋骨と関節している胸椎(胸部の背骨)の動きの悪さを、元に正すようにしていきます。すると、胸椎だけでなく肋骨の可動性もアップして、呼吸がしやすくなります。さらに、肋骨の上を滑るように動く肩甲骨も、動きやすくなります。その結果、肩周りの筋肉や肩甲骨から首に向かっていく筋肉が緩んできます。肩甲骨の動きがついてくると、胸を開く動作がしやすくなり、肩を巻き込んだ猫背姿勢を解消していきやすくなります。

産後、下を向くことが多くなりストレートネックになっている場合でも、カイロプラクティックでは首の関節を元通りに動くよう整体していきます。コリ固まった首の筋肉が、大元の背骨の調整により緩んでくるので、ストレッチでは肩こりになかなか効果が出ない場合に特に有効です。(G)