日本人は欧米人に比べて「体がかたい」?
平昌冬季オリンピックの真っ最中ですね。日本人選手の活躍で盛り上がるのはもちろんのこと、オリンピックのニュースで初めて知ったような競技や、各国の代表選手のパフォーマンスにも胸が熱くなります。
さて、昭和の時代に比べると日本人の体格もずいぶんかわってきたとはいえ、日本や韓国などアジアの選手と欧米の選手とが並んでいると、体つきの違いはよくわかります。
一般的に日本人などの黄色人種は欧米人などの白色人種と比べて関節や筋肉がかたく固定がしっかりしていると言われています。反対に東洋人に比べると西洋人の筋肉は柔らかく、関節の結合にゆとりが多いとのこと。
また、アジア人の背骨は西洋人やアフリカ系の人の背骨と比べて前弯/後弯のS字カーブが小さいです。
背骨のS字カーブによるバネのクッションは、頭や上半身の重さを分散してくれていますし、また歩いたときなどに地面から受ける衝撃を分散させて、膝や股関節や腰などどこか一部分だけに負担がかかることを防いでくれています。
この弯曲が小さい傾向にあるアジア人は欧米人にくらべて頭の重量や地面からの衝撃に対する緩衝作用が少なく、代わりに筋肉がその物理的負荷を受けていると言えます。
そのため、多くのスポーツパフォーマンスにおいてアジア人が他の人種に比べて不利な傾向にあるのはこのS字カーブの小ささも関係していると考えられますし、アスリートではない私たちの首や肩の筋肉が疲労しやすい=こりやすいと推測することができます。
もともとS字カーブが小さい人種であることに加えて、デスクワークやゲーム機,スマートフォン操作などで同じ姿勢を長時間続けるような生活で関節や筋肉などへの必要な刺激が不足しがちな現代日本人は、ますます関節そのものが硬くなっていき、「猫背」と言われるような姿勢、ストレートネックやフラットバックになりやすい傾向にあります。そうなると、さらに背骨の関節が硬くなることによって神経の働きが低下して筋肉の柔軟性は回復しにくくなってしまいます。
そのような場合にもカイロプラクティックの施術は効果的です。カイロプラクティックによる背骨の矯正によって関節に必要な刺激が加わって背骨や骨盤の動きやカーブが改善し、体全体が柔軟になって衝撃の緩衝作用も高まるので、スポーツパフォーマンスや筋肉の疲労しやすさが改善されるはずです。
2018/2/20(M)