四十肩・五十肩などの肩の痛みのセルフケア
肩の痛みとして多いものは「肩こり」だけではありません。
ある日突然、激痛が走って肩を動かせなくなり腕が上がらなくなる、「肩関節周囲炎」…いわゆる四十肩・五十肩などは40~60代の方によくみられます。筋肉疲労や血行不良が原因の肩こりとは別物で、肩関節を構成する組織が加齢とともに変化し、炎症が起きるのが関係しているといわれています。日常動作も困難になるほどの強い痛みがあり、就寝時にズキズキ痛むのも特徴です。
ほとんどの五十肩は1年くらいで自然に痛みがなくなりますが、その間放置は禁物です。痛むからと言って何もしないでいると肩関節が固まって動きが制限され、回復しづらくなってしまうからです。
このような肩関節周囲炎による肩の痛みの場合はとくに、可動域を維持することが大切です。
急性期の腫れや炎症はおよそ3日間(72時間)~2週間ほどで落ち着くと言われていますが、痛みのある間も肩の筋肉になるべく負担をかけずに関節の動きをつける振り子のエクササイズをおこなうと良いです。
【振り子のスイング(コッドマン エクササイズ)】
肩の筋肉を使わずに、体を揺らすことによって腕を振り子のように動かすエクササイズです。
1.痛みののない方の腕で体を支えるようにテーブルや棚など安定しているものに手をついて前かがみになる
2.痛みのある腕の指先を床に向けて腕の重さでぶら下げる
3.肩や腕の力を抜いたまま体をゆすってぶら下げた腕で小さな円を描く(10回)
時計回り、反時計回りそれぞれ行う
腰が痛い人は前かがみになりすぎないように、手をつきやすい高さを選択してください。
肩や腕の筋肉でぶん回すのではなく、重力と、体の揺れによる余波でぶらぶらとさせましょう。
3日~2週間経って痛みが軽減してきたら、その後は肩周囲の可動域を拡げたり、筋肉の機能を改善したりして、再発を防止するためのケアが必要になります。カイロプラクティックの施術もおおいにお手伝いができる部分です。
スターカイロでは、肩関節や肩の周囲の筋肉に関係する神経のはたらきをととのえるために、首や背中の背骨の関節を矯正します。また背骨と、肩関節や肩甲骨の周囲のバランスをととのえることで痛みを起こしている部位に負担のかかりにくい状態にしていきます。
(M)