暑さと姿勢と夏バテの関係
冬は身体が“縮こまる”のに対して夏は“ダランとする”ような姿勢になりがちです。暑さや、あるいは屋外と室内の温度差など、それから汗をかくことで体内の水分とミネラルが失われることなどによって、“ダルくなる”ために起こる不良姿勢で、具体的にみていくと、骨盤が後ろに倒れて下がったいわゆる“骨盤が寝た”状態になり,背中が丸まり,肩が下がって前に丸まり,頭が前に出て,顎が上がっている、というような姿勢です。その上もしかしたらハッハッ・ゼェゼェというような口呼吸になっていることもあるかもしれません。
そのような不良姿勢はまた自律神経の乱れや消化機能や筋力の低下などに影響し、暑い季節の不調を増長してしまいます。暑さでダルくなるのはある程度は仕方ないものの、やはり姿勢まで崩れてくるのはそもそも背骨の“ゆがみ”があるせいではないかと考えられます。
“良い姿勢”というのは「身体の各部位にかかる負担が最小でエネルギー効率が最良の姿勢」のことです。それは一日あるいは一年を通して…ひいては人生全体として考える必要があるものと思います。つまりダランとしたような姿勢は楽な姿勢かもしれませんが、「そのときに楽なだけの姿勢は必ずしも“良い姿勢”とは言えない」ということです。
座って仕事をしているときなどはできるだけ楽で効率の上がる姿勢をとるためにクッションや背もたれなどを利用しても良いと思います。ただし身体各部位を動かしたり立って歩いたりするときや、あるいは食事を摂るときなどに“良い姿勢”をとるための、身体を自分で支える骨格や筋肉などが維持されていること,そして全身の血流が良いこと,効率の良い呼吸が出来ていることなど内臓の自律的なはたらきがより良い状態にあることが“身体の各部位にかかる負担が最小でエネルギー効率が最良の姿勢”であり、休むときは寝返りもうちやすく身体の負担が少なくて回復効率の良い状態が眠っている間も維持できることが望ましいです。
そのためにも背骨の動かしにくさや“ゆがみ”を、比較的過ごしやすい季節のうちからととのえて、過酷な暑さをより良い状態で乗り切っていただきたいと思いますので、不調は(まだ)感じていなくてもスターカイロに矯正を受けにいらしてください。
(背骨のまわり=背中は特に汗をかきやすい部位です。拭かせていただくことはあるかもしれませんが、暑い季節でも気兼ねなくご利用ください)
(M)