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  • 2026.07.24
  • カイロTopic【健康】

背骨 関節由来の痛み…ファセットペインとISD

背骨=脊柱は椎骨と椎骨とが上下に関節して連なり、可動性と支持性とを持った1本の柱となっています。
背骨の関節は、椎体と椎間板とによる関節と椎間関節(facet joint)とがあります(図1)。椎間関節は、上位の椎骨の下関節突起と下位の椎骨の上関節突起との間の関節で左右二対あり、椎間板とともに脊椎の最小可動単位(motion segment・運動分節)を形成して(図2)背骨の可動性を確保しつつ椎骨間の過剰な動きを制御し、立っているときの重力方向・長軸方向の荷重を分散しています。
図1

 

 

 

 

 

ファセットペイン・椎間関節症候群(Facet Syndrome)は、この椎間関節(ファセットジョイント)に何らかの強い力が加わって圧迫されたり強い回旋力が加わったりして捻挫を起こしたり変形性関節症を生じたりして炎症の痛みが起こった状態です。“ぎっくり”の一つの原因と言えます。
腰椎のファセットペインはお尻や股関節や太ももまで放散痛が生じることもしばしばあり、神経根症状やその他の坐骨神経痛との鑑別が難しいです。レントゲンやMRIなどの画像上では特に問題がなく、「痛みはあるが、痺れや感覚異常はない」「痛みの範囲が神経の走行に沿ってない」「丸で囲むような範囲に飛び飛びに痛みがある」といった場合はファセットペインの可能性も高まります。

ISDとは今回の場合はIntersegmental Dysfunction・分節機能障害を指します。カイロプラクティックや理学療法などの分野で主に使われている用語で、どの組織がどのようなダメージを受けて痛みとして脳に伝えているのか厳密に分けるよりは、ある運動分節の椎骨間の関節とその周囲の組織をひとつのユニットのように捉え全体の機能障害と考えて機能の回復を目指すような考え方と言えます。
いずれも運動制限(可動域の低下)と痛みを伴い、神経のはたらきや筋力バランスの乱れを引き起こします。
ただし、痛みがある分節に可動制限があるケースばかりではなく、上下の関節の可動制限によって代償により過剰な可動性(ハイパーモビリティ)が生じて周囲の靭帯や深部筋などの軟部組織の負荷が増大して痛んだり硬くなったりすることや、周囲の神経を刺激して関連痛や過敏性を引き起こすこともあります。
これらはファセットペインが生じるときのような強い力だけでなく、日常の動作のクセや軽微な繰り返し動作や姿勢不良によっても起こります。
図2

 

 

 

 

 

ファセットペインもISDも画像からは確認することは難しく、従来整形外科学の教科書的にはあまり重視されてきませんでしたが、カイロプラクティックの臨床ではよく見られるケースであり、カイロプラクティック的な可動触診や動きのチェックなどで痛みの出方や緩和の方向,筋力バランスなどをみながらアジャストメント(カイロプラクティックの矯正)をおこなって1〜数回の施術で改善していくケースがほとんどです。
(M)

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。