整体とカイロプラクティックの違い<治療編>

前回は身体のどこに着目をしているかという考え方の違いについて書きました。今回は施術内容について。

こちらも整体については詳しくないので、カイロプラクティックについて大まかに説明していきます。

整体は指圧やマッサージなども整体として看板を出している方がいますので、手技を用いた文字通り「身体を整える」治療法は整体と考えて良いと思います。

一方カイロプラクティックですが、着目しているのが脊柱ですので、脊柱の動き、配列、傾きなどを調整・矯正(アジャストメントといいます)していきます。筋肉を操作(ストレッチや押圧)することもありますが、あくまでも補助的に行います。

1.まず視診をして全体バランスを大まかに捉えます。

2.次は触診です。まずはじっとした状態での各部分を確認します。(静的触診)

3.その後は動きをつけながら各部分がどの位動くのか・痛みはあるのかなどを確認します。(動的触診)

4.必要があればどれ位動かせるのかを自動(患者さんが自分で)、他動(施術者が)で行います。

5.そしてうまく連動の取れていない、本来の働きのできていない関節を調整・矯正します。

矯正の時にボキっという音が伴うテクニックはほとんどがカイロプラクティックのテクニックです。

整体の先生にもボキっとする先生がいらっしゃいますので、そこがカイロプラクティックと整体の違いが良くわからなくなる所以ではないかと思います。

カイロプラクティックにも手技を使わないアクチベータテクニックという方法を選択している先生もいらっしゃいますが、現在の日本では手技が主流です。

私もディバーシファイドテクニックという、ベーシックな手技を行っています。カイロプラクティックを手に例えるとディバーシファイドテクニックは手のひらに当たり、そこから先の指にあたる部分に、ガンステット(椎間板に着目した考え)テクニック、アクチベータテクニック、SOT(仙骨・後頭骨に着目した考え)テクニックなど、その他様々なテクニックが存在します。

施術方法に差はありますが、基本的には脊柱を中心に身体の働きを改善させようとしている点は全てのカイロプラクティックテクニックに共通しています。

カイロプラクティックにも様々な研究が派生し、新しいテクニックや考え方が生まれていますので、整体とカイロプラクティックの違いがよくわからないという様に、カイロプラクティックの中でも違いが分からないという事が多々あります。日本におけるカイロプラクティックはまだまだマイナーな為、余計に混乱を招いているかもしれません。

しかしながらテクニックの違いがあり、検査の方法が違っても、脊柱を調整・矯正し身体全体のバランス・はたらきを改善させようとするベースの部分を、施術者がしっかりと説明してくれる治療院はカイロプラクティック院と考えて良いと思います。

ほとんどカイロプラクティックの説明になりましたが、少しでも治療院を探したり、他の方に説明する時の参考になればと思います。(K)

 

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