産後のヘルスケア1「初産と二人目以降の出産」

初産のお母さんと二人目以降を出産されたお母さんとでは、訴える症状が違う、という結果があるアンケート調査で出ています。

初産の方は、手や足すなわち四肢に症状を訴える割合が高いそうです。肩こりや腕、手首の問題や、膝や股関節、足首の問題がそうです。

二人目以降の出産経験のあるお母さんは、四肢よりも体幹に症状を訴える割合が高いそうです。肩こりはどちらにも当てはまりますが、腰痛なんかはこちらの方が多いようです。理由としては、抱っこの慣れの差が大きいようです。一人目のお子さんでは、抱き方がぎこちなく必要以上に力が入ってしまいがちです。そのため、四肢に症状が出やすいと言われています。単純な筋肉痛ならば、時間経過とともに改善されていきます。しかし、無理な体勢が癖になってしまうと関節の動きも悪くなり、負担のかかり方に左右差がでてきます。左右どちらかだけに症状がある場合、カイロプラクティックで左右のバランスを整えると負担を分散できます。肩や肘、膝や足首の痛みに効果が期待できます。特に足の症状の場合、骨盤からきていることも多いです。

二人目以降のお母さんは、抱っこに慣れているため力みから来る症状は減ってきます。しかし、赤ちゃんともう一人(もしくはそれ以上)を相手にしているので、どうしても負担はかかってしまいます。特に、前かがみになることも多く、腰痛や、首肩のこりが多くなってきます。前後のバランスを整えると、楽になっていきます。背骨の動きをフレキシブルにしておくことで、動作時痛を軽減できます。

共通して言えることは、バランスを改善し育児中の体のクセに気付くことで、症状を解消し予防に努められます。心身ともにストレスのかかる時期だからこそ身体のケアをして、心に余裕を持ち育児を楽しんでいただきたいと思います。(G)