産後のヘルスケア6「帝王切開後の腹筋の回復」

女性は産後の体型が、やっぱり気になるものですよね。帝王切開で出産すると、腹筋を切開するため、下腹部がポッコリしたままになりやすいです。当然、腹筋にも力が入りません。

元の体型に戻したいと思っても、傷口が痛くて普通に動くことすらままならない方も多いようです。お腹をはやく引っ込めようとして産後ガードルを早い段階で装着すると、傷口を刺激してしまいおなか全体が痛くなることもあります。手術して切開しているので、無理は禁物です。あせらずに、傷が癒えるのを待ちましょう。

では、いつから腹筋を再開してシェイプアップしていけばいいのでしょうか?

傷の具合は個人差がありますので、主治医に相談し確認してからが望ましいです。最低10日は間をあけて、痛みがあるうちは無理をしないことです。産後の体力の消耗もありますので、回復を待って3ヶ月から半年してから徐々に腹筋を再開しても遅くはありません。いざ腹筋をしてみると、全く力が入らず思った以上にできない場合が多いと思います。最初は1~2回やってみて、徐々に回数を増やしていきましょう。

腹筋をするポイントは、切開した腹直筋だけをトレーニングするのではなく、インナーマッスルもトレーニングしていくことです。切った腹筋をサポートできるように、共同筋を鍛えていきます。そのため、足を上げた状態で腹筋したり、足の方を動かしたりしていきます。

全く力が入らず腹筋できない場合や、効果的にエクササイズをしたい場合、骨盤のゆがみや神経の働きを正常化することが大切です。腹直筋は、みぞおちの辺りから恥骨につながっています。骨盤のゆがみがあると、帝王切開していなくても恥骨付近に痛みがあったり、左右の腹筋(腹斜筋や腹横筋)にもねじれが生じやすくなったりします。カイロプラクティックでは、骨盤矯正で状態を安定させていきます。また神経の働きを整えるように背骨を調整することで、腹筋に力が入りやすい状態に戻していきます。特に妊娠中に負担のかかっていた箇所(背中と腰の境目や腰と骨盤の境目)に、矯正が必要なことが多いです。カイロプラクティックで整体してバランスを改善していくことで、エクササイズがより効果的になっていきます。副次的に、腹筋の回復により、丸まった姿勢を正していけるので、猫背や肩こりに効果がみられることもあります。(G)