産後のヘルスケア10「育児疲れとホルモンバランスの変化」

産後は、生活が激変します。
大きかったお腹が小さくなる代わりに、乳児のお世話が始まります。出産で体力を消耗したすぐ後から、育児が始まるのです。赤ちゃん中心の生活で、睡眠が不規則になりながらも母乳を与える必要があります。
さらに、ホルモンバランスの変化も体調に大きく影響します。妊娠を継続するためのホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が急激に減って、母乳を分泌するためのホルモン(プロラクチン)が増えるのです。妊娠中10カ月かけて増えたホルモンがいきなり減るので、この変化に対応しきれず体は悲鳴をあげます。その結果、さまざまな症状が出てきます。抜け毛は、産後2か月くらいから増えます。むくみや、生理不順、肌荒れも代表的な症状です。産後うつも、ホルモンバランスの急激な変化によるものです。
では、どう対応していけばいいのでしょうか。

まずは、周りにどんどん頼って、少しでも楽をしてください。産後の育児疲れ、ホルモンバランスの変化、睡眠不足、ストレス等で、免疫力が低下することは、しばしばあります。自分が健康でいることが、赤ちゃんの健康にもつながるからです。
そして、自分を責めないことです。周りはみんな当たり前のように育児しているように見えますが、結構ギリギリのところで踏ん張っているのです。だから、完璧である必要はありません。少しくらいのことには目をつぶり、自己肯定してください。あなたは、よくやっています!
加えて、ストレスをうまくコントロールできると良いです。特にストレスになるのが、自分の時間がないことです。常に赤ちゃんのお世話をしていると、自分のペースで時間を使うことは全くできません。自分の時間を持つことが、ストレス解消につながります。

休日、ご主人に赤ちゃんを任せて、カイロプラクティックを受けにいらっしゃる方は結構多いです。そんな方には産後の骨盤矯正はもちろんのこと、育児での疑問点や不安や愚痴などを話していだたいてスッキリしていただいています。
具体的にカイロプラクティックの部分だけお話しすると、出産で開いた骨盤が元に戻るときに正しい状態になるように矯正をしていきます。そして、背骨の調整をすることで、神経の働きを改善します。すると自律神経の働きも良くなるので、関わりの深い免疫反応やホルモンバランスが正されてくるはずです。
どうか、自分ひとりだけで頑張らないでください。赤ちゃんを周りに任せて、自分の時間を確保してください。育児疲れの解消に、カイロプラクティックで体と心をスッキリしていただきたいのです。
なお、ご主人や周囲の方に赤ちゃんを任せられそうにないときは、お電話でご相談ください。
(G)