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「産後骨盤のズレ、仰向けで腰痛、下半身が戻りにくい」(30代女性 育休中)

現在、産後6カ月。2カ月前に立って抱っこをしながらゆらゆら揺れていたところ、右の骨盤付近が痛くなった。その後はおさまってきているが、今は仰向けで寝ていると腰が痛い。妊娠中から腰痛が始まってお腹が大きくなったからだと思っていたが、産後もなかなか治らない。ストレッチをしていると足の長さが左右で違う気がして、産後の骨盤矯正をしてもらおうと思い来院した。それと産後お尻が大きくなっていて、以前のズボンが履けない。下半身も痩せにくく、むくみやすい気がする。

初回来院時の状況

姿勢は左右差・前後の問題があり、それが右骨盤痛・腰痛につながっているように思われた。右の骨盤が高くなり、カイロプラクティックの筋力検査では右大腿筋膜張筋(TFL)に力の入りづらさと痛みがある。腰椎はストレート(本来は前カーブが理想)で、腰仙部(骨盤と腰の境目)が反ってしまい負担がかかっている状態だった。そして、腹筋は伸びてしまっていた。本人の自覚通り足の長さには左右差があり、骨盤はアンバランスな状態で閉じてきていた。カイロプラクティック検査では、腰椎と骨盤に動きの悪さがみつかった。

施術内容及び経過

問題の見つかった腰椎と骨盤に、カイロプラクティックの矯正を行った。その場で右大腿筋膜張筋(TFL)には痛みなく力が入るようになった。腰仙部は、ストレスをかけると痛みがまだ残っていた。産後に最適な腹筋のやり方をお伝えして、2週間後に再来院してもらった。すると、仰向けで寝ている時の腰痛は消失し、足の長さも左右差がなくなっていた。再度、骨盤と腰椎にカイロプラクティックの矯正を行い、姿勢のバランス・動きが正常化されたことを確認して終了となった。その後引越をされてしばらく来られなかったが、半年後に来院された時には以前のズボンもはけるようになっていた。

担当者コメント

産後、症状がある場合は早めに対処しておくのが望ましいです。骨盤が開いている状態から、時間経過とともに徐々に閉じてきます。骨盤が開いていて症状が出る方もいれば、骨盤が閉じてきたときにアンバランスな状態で固まって症状が出る方もいます。今回のケースは、閉じてきたときのアンバランスが原因でした。状態に応じて適切なアプローチを行うと、早期の改善につながります。骨格から良い状態にしておくことで、産後の体型も以前の状態に戻しやすくなると思います。
(G)
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