- 2025.11.21
- カイロTopic【健康】
異常歩行・跛行(はこう)とは?
健常者の正常な歩容(歩行の運動パターン)とは異なっているものを指して異常歩行と言います。
歩行は直立姿勢の維持,バランス保持,足踏み運動の3つの基本的機能が組織化されて行われており、それぞれ筋骨格系や神経系が協調的に作用し精密に連携して成り立っていますので、このうちのどこか一つでも問題が起こると歩行異常・跛行が生じます。
身体に疾病や機能障害がなくても、身体特性や心理状態によっても歩きぶりは異なり、著しい個人差があることには注意しなければならない一方で、歩容の特徴が疾病を特定する手がかりになることもあります。
跛行とは片足を引きずるように歩くことで、運動器の外傷や器質的な理由だけでなくその他の疾患により正常な歩行ができない状態を指します。跛行の原因によって、それぞれ特徴のある歩容があります。
中でも間欠(性)跛行という言葉は耳にしたことがあるかもしれません。間欠跛行は、歩いていると下肢に痛みやしびれやだるさなどが現れて歩行が困難になり、少し休むとそれらの症状が軽減してまた歩くことができるようになる状態です。間欠跛行の主な原因は、血管性である「閉塞性動脈硬化症」と、神経性である「腰部脊柱管狭窄症」です。
痛みによる場合・疼痛性跛行は、当然痛みを避けるような歩行・逃避性歩行になります。患側(痛みがある側)下肢はそろりと接地し、体重がかかる立脚相は時間的に短くなります。
腰背痛の場合は、両側性だと体幹が前屈みになり歩幅は短く、遅い歩行になります。左右どちらか片側の痛みだと前屈みに加えて健側(この場合痛くない方)あるいは患側(痛い方)に傾きます。股関節痛の場合は代償的に膝を曲げて歩き、膝痛の場合は痛い方の足がつま先立ちになりやすいです。
その他代表的な異常歩行の特徴と疑われる疾患について箇条書きします。
▶︎患側の下肢を円を描くように振り回して歩く・草刈り歩行,円書き歩行,ぶん回し歩行…脳病変による痙性片麻痺,ヒステリー性片麻痺
▶︎両下肢をつっぱり、つま先を擦って歩く…脳あるいは脊髄病変による痙性対麻痺,脳性麻痺など
▶︎歩幅が短く小刻みに突進するように歩く…パーキンソン症候群
▶︎左右によろけて歩く・酩酊歩行…両側性小脳,前庭迷路系障害
▶︎患側の足を投げ出すようにして歩く・蹴り足歩行…片側性小脳障害
▶︎腰や上半身を左右に揺らして歩く・トレンデレンブルク歩行,動揺歩行…中殿筋麻痺,筋ジストロフィー
など
これらの痛みや疾患による異常歩行の場合は専門の医療機関での診断や治療が必要ですが、治療を受けた上で/あるいは病院では経過観察となったような場合には、カイロプラクティックの脊椎アジャストメントによる機能改善(可動性や筋力,神経のはたらきなど)が見込めるケースが多いと思います。
また、高齢者の歩行は、歩幅の減少,遊脚期(足が地面から離れている時間)の短縮,二重支持期(両足とも地面に付いている時間)の延長などが見られ速度が低下する傾向がありますが、これ自体は異常歩行とは言いません。ただ、関節可動性の低下や筋力の低下が影響している可能性は高く、そのままにしていると変形性関節症や平衡機能障害から転倒などのリスクも高くなります。カイロプラクティックによる可動域や筋力の改善もお役に立てると思いますし、家でもできる筋トレやウォーキングなどを続けて歩行機能をキープしましょう。
(M)
【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)
- この記事の監修
高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)
- 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
応用理学士、カイロプラクティック理学士 - 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
- 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
- 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など
- 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。
