登山下りで膝が痛い そのアプローチ
紅葉がきれいな季節になってきました。登山にはうってつけですね。スターカイロプラクティックに来院されている方の中にも、登山を趣味にされている方が大勢いらっしゃいます。そんな方たちからよく聞かれるのが、上りはいいけど下りがきつい、ということです。
下りがきついのには、理由があります。下りでは、自分の体重でどんどん加速していきます。そのため意識しないと歩幅は大きくなり、ドスドスとした歩き方になってしまいます。すると膝は、脛骨(膝から下の骨)に対して大腿骨(太ももの骨)が前方に滑ってしまったり、半月板がつぶれショックを吸収できず骨と骨がぶつかるような感覚になってしまったりします。こうした歩き方が続くと、負担が蓄積されて膝の痛みにつながります。階段の下りで膝が痛いのも、同じ原理です。
予防法としては、小股でゆっくりとつま先から接地するようにします。そして、膝の関節に負担がかかるのを防ぐため膝をやや曲げた状態で、太ももの筋肉でショックを吸収するようにします。日常から、スクワット等で太ももの筋肉を鍛えておくとよいでしょう。
変形や半月板損傷がないにもかかわらず膝が痛くなる場合、膝の関節(脛骨と大腿骨)の位置関係に問題が生じているか、筋力が低下していることが多いです。膝を安定させる筋肉(膝窩筋)が膝の裏側にありますが、ここが硬くなっている方は要注意です。カイロプラクティックでは、膝の関節の位置関係を調節し、腰椎にアプローチして筋力低下を起こしている太ももの筋肉がしっかり働くように神経機能を改善していきます。
神経の働きが整うと、筋肉に力が入りやすくなります。その状態で炎症がおさまるのを待ち、痛みがなくなったタイミングで筋力を強化していくと効果的です。
まとめ
・登山や階段の下りがきついときは、下り方に気をつける
・膝の関節の位置を調節し、腰を調節して太ももの筋肉に力が入るようにしていく
・痛みがおさまったタイミングで、予防のために筋力を強化していく
(G)