産後のヘルスケア12「抱っこひもを正しく装着して肩こり腰痛予防」

赤ちゃんを抱っこし続けるのは大変です。抱っこひもというサポートがあると抱っこしている人も赤ちゃんもだいぶ体が楽になるはずですが、抱っこひもが正しく装着されていないと、体・特に肩や腰の負担が大きくなってしまいます。
そこで今回は、どのように抱っこひもを装着すれば肩や腰への負担が軽くなるのかご紹介します。

赤ちゃんを抱っこすると重心が変わるので、体は前のめりになります。それを前に倒れないようにするために体を反らして腰を緊張させます。
この時に、赤ちゃんのお尻の位置が体の重心よりも少し上(頭方)にくるように腰ベルトを巻くことがより楽に抱っこするための一つ目のポイントです。

それから肩のストラップは緩くせずに赤ちゃんの成長に合わせて締めましょう。背中のバックルやひももたるみがないように調節します。このようにして赤ちゃんの胸からお腹にかけてがお母さん(抱っこする人)の体になるべく密着するように肩ひもや背中ひもを適度に締めることが二つ目のポイントです。

上記を踏まえて、体がより楽になる正しい抱っこひもの装着の目安として、
〇 姿勢を正しくした状態で「腰骨」の上あたりで床面と平行になるように腰ベルトを巻く
〇 背中のひもは「肩甲骨あたり」にくるように肩ひもと合わせて調節する
〇 赤ちゃんは「抱っこ紐の真ん中」にいてなるべく体が密着するように
〇 抱っこしている人のアゴと赤ちゃんの頭が触れるかどうかくらいの位置にくるように
といった点を参考になさってください。

腰ベルトの位置が低すぎると抱っこしている人の肩にかかる負担が大きくなり、首肩がこりやすくなります。
肩ひもや背中側のひもがゆるんでいると肩や腰にお子さんがぶら下がっている状態になって、お子さんがより重く感じられ、抱っこしている人は反り腰になって腰を痛めます。
抱っこが続くときは、楽な装着状態のままになっているかときどきチェックしましょう。

それでもやっぱり首・肩・腰には負担がかかり、疲れは蓄積されていきます。首肩こりや背中のハリ、腰の重だるさや反り腰のつらさを感じたらスターカイロにご相談ください。
(M)