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「産後の恥骨付近の痛み」(30代女性 育児休暇中)

2か月前に、27時間かけて自然分娩で出産した。産後すぐは気にならなかったが、1週間前から恥骨付近に痛みがある。特に子供を抱っこして立ち上がる時に、ズキッと痛む。
腰痛が出産前からあり、ギックリ腰になりそうな感じも時々ある。子供がもう一人欲しいので、骨盤周りのケアをしたい。

初回来院時の状況

左内転筋に筋力低下がみられ、力を入れようとすると痛みがでる状態であった。産後にしては骨盤の関節に可動制限があり(ねじれて固まった状態)、股関節の可動域もせまくなっていた。

施術内容及び経過

内転筋に力が入るようにするため、腰椎と骨盤の関節の動きを整えていった。初回の施術後には力が入りやすくなるものの、まだ不安感が残っていた。1週間後(2回目)に来院されたときには、日常での恥骨付近の痛みはほとんど感じない状態であった。力の入りにくさが少し残っていたため継続して施術を行ったところ、3週間後(3回目)には日常の痛みもなく内転筋にも力が入るようになっていた。股関節の可動域がまだ完全ではないため、メンテナンスとして骨盤周囲のバランスを維持しながら股関節にも動きをつけていくことにした。

担当者コメント

足の付け根の痛みには、さまざまな原因があります。その症状の表現も、恥骨の痛みだったり、股関節の痛みだったり、骨盤の痛みだったりさまざまです。この方のように、筋肉に力が入りにくい状態になると、付着部(筋肉が腱になって骨にくっついている部位)に痛みを感じることがよくあります。神経作用を改善することにより、力が入りやすい状態にしていくことが改善への近道となります。

現在も、月に一度のメンテナンスを継続して行っています。来院されるときはおばあちゃまが子守をしてくださり、お孫さんに会うのを楽しみにされているとか。ご本人も、つかの間解放されてリラックスできるそうです。(G)

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