[Topic]危険な頭痛って?
肩こりと関係の深い頭痛として、筋緊張性頭痛があることを以前書きました。その中で、生命にかかわる重大な頭痛の存在をほのめかしたので、今回はそれです。
頭痛で死ぬ病気は、くも膜下出血と脳腫瘍です。
くも膜下出血の特徴は、突然ガーンと頭が痛くなり、すぐに痛みがピークに達します。くも膜下出血が疑われたら、すぐに救急車を呼んでください。ただし、痛みは人によって感じ方が違います。痛みの強さでは判断しないで、痛みの強さのピークに達するまでの時間で考えてください。片頭痛でもすごく痛いですが、ピークに達するまでは20分くらいかかります。
脳腫瘍は、脳圧が亢進することによって、太い血管や硬膜が引っ張られて頭痛になります。脳圧が亢進するのは、横になって寝ているときです。そのタイミングに、痛みのピークがきます。目が覚めたときから頭痛がした、痛くて目が覚めた場合は、この頭痛が疑われます。ただし、目が覚めて横になっているときはそれ程でもないのに起きて歯を磨いているタイミングで頭痛になった場合は、この限りではありません。起き上がると、脳圧が低下するためです。
注意しなければいけないのは、くも膜下出血も片頭痛も、血管性だということです。心臓の拍動に合わせてズッキンズッキンと痛みます。痛みの程度が軽いと、くも膜下出血を片頭痛と間違えてしまうことがあるのです。そのため、自問していただきたいのは「いつもの頭痛か、そうでないか」ということです。いつもの頭痛であれば大丈夫ですが、そうでないときは救急車を呼びましょう。行き先は、脳外科です。
いつもの辛い頭痛であれば、安心してカイロプラクティックや鍼灸、整体などで施術を受けられます。生命にかかわる危険な頭痛だけは、早期発見が重要です。(G)