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  • 2013.04.17
  • カイロTopic【健康】

[Topic]肩や首が痛くて腕が上がらない<五十肩>

ふと高い棚のものを取ろうとしたときに肩や首が痛み腕が上がらない。イヤだもしかして五十肩?病院に行くとやはり五十肩との診断。シップや電機治療、酷い場合は注射で痛み止めを打つことも。夜眠っていても痛いし、何ヶ月も状況は変わらないし、どうにかできないかと色々な治療を試してみる。中には整体やカイロ、鍼灸などに行ったら1回で治った!という方も。

でもいつまで経っても治らない方もいるのが現実です。それどころか夜中や動作時の痛みがなくなった後も、今までより腕が上がる範囲が狭まったという方もいます。どうして同じ五十肩と診断されたのに、人によって症状が違うのでしょうか?それは五十肩の診断基準によるものです。

五十肩は一般的に

・首や肩に痛みがあり、腕が動かしにくい(上がらない)

・レントゲンで見える異常―外傷や骨棘(骨の変形・出っ張り)がない

・血液検査でわかる異常―リウマチや関節炎などの病的因子がない

・夜寝ていても痛い

などの条件が当てはまり、患者自体の訴えが腕が上がらない、肩が痛いといった場合に診療行為を行う為につける診断名です。炎症が原因といわれたりもしていますが、炎症期は一時的なものですので、半年や1年単位で炎症が続いているわけではありません。お風呂に入ったりすると楽になるという人もいます。(炎症は熱を持っている為、お風呂に入ると悪化する。)

つまり「原因はよくわからないけれど、病気や骨の異常ではない肩の疾患」であるといえます。上記で書いた1回で治った!という方はおそらく本当の五十肩ではない、肩の運動障害や機能障害であると推測できます。(ここでいう障害とは、筋肉のアンバランスさや姿勢からくる一時的な可動域の制限を指します)

五十肩の方を施術すると必ずといっていいほど炎症が酷い時期が見られます。ここで注意しなければならないのは、そこで施術を止めたり、ずっと安静にしてはいけないということです。鎮痛剤やアイシングを併用しながら肩の筋肉や靭帯・腱の細胞が再生する時に固まってしまった部分に動きを付けていかなければなりません。

また、予防も大切です。普段からよく肩や腕を使い仕事をしている方、スポーツの習慣がある方は五十肩の予防が知らず知らずのうちにできています。気をつけなければならないのは1日中PCを使い腕は下ろしたまま、休みの日も運動などはせず、入浴の習慣もない、「動かない・血流も悪い・気付かない」方々です。

日頃から腕を上げたり下げたりして、ご自身の可動域を確認することも大切です。あとはご家族や専門家などの第3者による確認です。他人から見ると明らかに動きがおかしいことがわかります。整体やカイロプラクティックは直接身体を触りますし、動かしての検査も行ないますので、そこで初めて痛みのある場所に気付くということもあります。

肩こりに隠れて徐々に動きが悪くなっていることもありますので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。(K)

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。