[Topic]肩甲骨の痛みとその原因
肩甲骨の内側がこる、痛いという方が多くいらっしゃいます。
自分でストレッチをしているけれど、なかなかスッキリと良くならないことが多いようです。
肩甲骨周囲の症状の原因として、内臓からくるものがまれにあります。内臓の関連痛といって、心臓や胃が悪いと肩甲骨付近や背中に症状が出てくる場合があります。
しかし多くの場合は、肩甲骨周囲に問題があります。健康状態に問題がなくて特に思い当たることがない場合、日常生活に原因があることがほとんどです。近年はスマートフォンの利用増大で、以前よりも肩甲骨の不調を訴える方が増えている印象があります。
ある有名芸能人が、積雪で電車移動を余儀なくされたというニュースがありました。しかし電車内では「下を向いてスマホをしている人ばかりで、全然バレませんでした」とのコメントがありました。みなさん、スマホの使用中は下を向いて、姿勢が悪くなっているようです。短時間ならまだしも、同じ姿勢で負担がかかり続けると、肩甲骨の痛みにつながります。
そんな時は、ぜひ肩甲骨をしっかりと動かしていきましょう。ぐるぐると肩を回したり、肩をすくめるようにギューっと持ち上げてからストンと力を抜いたりしてみてください。注意点は、回したつもりになっている方が多いことです。肩ではなく、腕だけ回している場合、効果がでてきません。しっかりと肩甲骨を動かしてあげるのがポイントです。
いろいろやってはいるけれど、もうひとつスッキリしない方は、カイロプラクティックでチェックするのが良いでしょう。肩甲骨を動かす筋肉を支配している神経の働きを整えたり、肩甲骨そのものの動きを整えたりしていきます。胸椎と呼ばれる背骨の関節の動きを整えることで、関節のひっかかりによる筋肉の緊張がゆるんできます。また、胸椎は肋骨とも関節しているため、肋骨の動きも変わってきます。
以前は大丈夫だったのに、スマホが普及してから肋骨の動きが悪くなってきた方が増えています。肋骨の可動性低下を、肩甲骨の痛みと思っている方が多くいらっしゃいます。その場合、肋骨の可動性をつけていくことが、改善につながります。
ご存じのように、肩甲骨周囲を整えていくことで、褐色脂肪細胞がよく働くようになります。褐色脂肪細胞は、成人では肩甲骨周囲に多く存在します。褐色脂肪細胞が脂肪を燃焼することで、ダイエットの効率が上がってきたり、熱量アップにより冷えの改善にもつながったりするかもしれません。
ポイント
・肩甲骨の痛みには、肩甲骨の動きをつけるとよくなりやすい
・肋骨の可動性が悪いと、肩甲骨が痛いと感じることがある
・カイロプラクティックで、肋骨や背骨の動きを整えると、肩甲骨が動きやすくなる
(G)