オルカインパルスと自律神経のメリハリ

カイロプラクターになる前、競走馬の調教を仕事にしていた時期があります。思い出深い馬に、オルカインパルスがいます。

「2001年7月28日の新潟日報賞(1600万下)に使いたいから、牧場でしっかり乗りこんでおいて欲しい」という依頼がありました。私が勤めていた牧場では、担当を決めずに毎日違う馬を調教するのが通常でした。オーナーブリーダーだったため、1頭のスーパーホースよりも、多数の平均的に質の高い馬を育てるのが目的だったからです。乗り手の上手い下手により、せっかくの素質をつぶしてはもったいないため、変なクセがつく前に乗り手を変える方法をとっていました。しかし、そのオルカインパルスは私が担当することになったのです。

オルカインパルスは、父サンデーサイレンス母プケコという血統の牝馬です。短距離の差し馬で、スタート直後はためて最後の直線で切れ味を発揮するタイプでした。牧場にいる時の様子は、ハミにもたれる仕草を見せ、牝馬特有の気難しいタイプでした。調教前の乗り運動で、コミュニケーションをとります。当初はハミをしっかり受けさせるようにしていましたが、走りに力みがみられるようになってきました。いつも戦闘モードになっているような状態です。そこで、乗り運動のときはハミにもたれても、できる限りオルカインパルスのしたいようにさせることで、リラックスさせるようにもっていきました。走る時にスイッチがオンになることを意識した調教に変えたのです。そして牧場での追い切りも終えて、いざ入厩となりました。

目標の新潟日報賞では、休み明けでやや反応が鈍かったのですが、4着に入りました。厩舎関係者からは「おっとりしすぎていたから心配したけど、この馬の力は出せた」と連絡がきました。どうやら普段より気合い不足に感じていたようです。しかし、この状態こそが狙いでした。メリハリをきかせてレースに集中できる状態にする、そしてレース以外で無駄な力を使わないようにする、ということです。そして、ひと叩きされた次走の小倉日経オープン(OP)では、格上挑戦でしたが3着に好走しました。

以上のことからもわかる通り、いつも気合いがみなぎっていては、逆に疲れてしまうことがあります。肝心な時に持てる能力を最大限に発揮できるようにする、というのも重要な考え方だと思います。メリハリをきかせて、仕事のときはバリバリ働き、休むべき時はしっかりと休む。こうした生活を送るためには、自律神経の働きが重要です。交感神経優位の戦闘モードだけでなく、副交感神経優位の休息モードがあるからこそ、また戦闘モードが充実してくるのです。カイロプラクティックで、自律神経のバランスを背骨からスッキリ整えてみませんか?
(G)


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