カイロプラクティックの特徴 西洋医学と東洋医学のアプローチ
健康を扱う番組で、西洋医学と東洋医学の特徴を、森に例えて説明されている方がいらっしゃいました。森の中で木が1本枯れそうになっている場合、対応の仕方に違いがあるとのことでした。
西洋医学では、悪くなっている木を特定します。特定のためには、レントゲンやMRI、CTといった画像検査が有効です。特定されると、その木に対して直接治療を行います。その方法が外科手術や投薬治療になります。木を取り除いて森を守ったり、木に薬剤を投与したりすることで木を回復させるように試みます。
対して、東洋医学では環境を改善させる方法を選びます。悪くなっている木の周りの風通しを良くしたり、土壌の栄養に配慮したりして、木が回復できるような環境を整えます。
では、カイロプラクティックではどうでしょうか。
悪くなっている木を特定するために、整形外科検査・神経学検査を用いることがあります。またお話を伺い西洋医学的アプローチの方が良いと判断すれば、専門医の紹介を行うことがあります。総合的に評価し、カイロプラクティックのアプローチができると判断した場合は、背骨の調整を行います。背骨の調整で森の環境を整え、自然治癒力が発揮されやすい状態にしていくのです。つまり、カイロプラクティックは西洋医学をベースにしていますが、アプローチは東洋医学の考え方に近いと言えます。
カイロプラクティックは本来、症状に対して直接アプローチするものではありません。森の状態を良くするために、全身に張りめぐらされている神経系を賦活させることが、カイロプラクティックで行うことです。そのアプローチをより有効なものとするために、除外診断や神経支配といった基礎医学が重要になってくるのです。
ワールドスタンダードなカイロプラクティックは、WHOが推奨する教育ガイドラインに基づき、専門の大学で必ず基礎医学を学びます(日本で国際承認を受けているのは1校だけです)。安全性と有効性を担保するために、専門大学で教育を受けたカイロプラクターによる施術をおすすめします。日本カイロプラクティック登録機構(JCR)に登録者名簿があります。定期的に厚生労働省に「JCR登録者名簿」が提出されていますので、安全性の高いカイロプラクターをお探しいただけます。
まとめ
・カイロプラクティックの特徴は、西洋医学をベースにした東洋医学的アプローチ
・安全でより効果的な施術のために、専門大学で教育を受けたカイロプラクターを選ぶ
・カイロプラクターはJCR登録者名簿で確認できる
(G)