[Topic]X脚 O脚 D脚と美脚の基本
O脚(内反膝)とは両膝が外側に曲がった状態で、左右の内くるぶしをそろえて立ったときに左右の膝の内側がくっつかずに外側にアーチを描く脚のことです。
X脚(外反膝)とは、両膝が内側に曲がった状態で、左右の膝の内側をくっつけて立つと左右の内くるぶしがくっつかず膝を中心にXのような形になる脚のことです。
さらに、最近では片方の足はまっすぐで、もう一方の足がO脚気味にゆがんでいる「D脚」の人も見られます。
X脚,O脚,D脚は(生まれつきのものや外傷による場合を除いて)、多くの場合は脚の骨自体の問題ではなく、筋肉のつき方がアンバランスであることから起こります。生活習慣(脚を組む,片足重心,長時間のデスクワーク,慢性的な運動不足など)によって生じる体のクセで腰の背骨や骨盤がずれたり、それが股関節に影響したりして足の長さが左右で異なっていることもあります。靴底のすり減りに左右で差がある人や、いつも同じ方の足でつまずくという人も多いです。
腰の骨や骨盤と股関節をつなぐ大腰筋や腸骨筋(あわせて腸腰筋ともいいます)、骨盤を支える内転筋群や骨盤底筋群、歩くときに体の重さを支える中殿筋などの股関節外転筋などといった筋肉がうまくはたらかずバランスが悪くなってしまうと、股関節の可動域も狭くなります。そしてその硬くなった筋肉に股関節が引っ張られてX脚やO脚が起こります。
X脚やO脚に悩む人のほとんどは大腰筋が硬く股関節が内側を向いてしまっています。そして内転筋群や外転筋のはたらきが弱くなっています。まずは大腰筋のストレッチが必要な場合が多いため、女性誌の特集などでも「美脚の基本は大腰筋ケア」と見出しがつきます。
スターカイロでは、X脚やO脚に悩む方に対してまずは姿勢や筋力をチェックしてどのようなバランスになっているのかを分析し、関係のある腰の骨の関節や骨盤の関節を矯正して、上記のような股関節周りの筋肉をゆるめたりバランスを整えたりするお手伝いをします。
ちなみに、乳幼児の膝は生理的にO脚の形をしているのが一般的です。歩くようになってからは徐々に膝は外反していき、2歳から6歳にかけては逆にX脚傾向となります。このような生理的な変化は左右対称で、痛みや動かしづらさなどはありません。その後、X脚傾向は少しずつ減少して、7,8歳ぐらいで正常な成人の脚の形態(約4°外反)に近くなります。
(M)