「冬バテ」
夏の暑さによる体調不良を指す「夏バテ」に対し、「冬バテ」という言葉はあまり聞きなれないと思いますが、冬ならではの原因による体調不良もあります。
冬はそもそも寒さや乾燥のせいで病原菌の活動が活発になり、風邪をひいたりお腹を壊したりしやすい季節です。
そして私たちの体も季節の移り変わりに対応して体温や血圧などの調節機能などが変化をします。木々が葉を落とし、動物が冬眠するように、冬は春の活動に向けてエネルギーをじっくりと蓄える季節です。
ところが私たち人間は冬場、特に12月は忙しい上に年末年始には楽しいイベントも多く、つい無理をしがちです。また飲食の機会も多く、内臓にかかる負担も大きくなります。
このように、体のコンディションをととのえたい季節なのに、忙しさや寒さのせいで心身ともに緊張した状態が続いたり、緊張した状態で内臓に大きな負担がかかり続けたりすることで「冬バテ」が起こるのです。
「冬バテ」にならないためには、緊張によって交感神経に偏り気味の自律神経のバランスを整えて、休めるときには副交感神経のはたらきが良くなることが大切です。
そのためには、「温かくする」「深呼吸をする」そして休めるときに「リラックスできる」ようにすると良いでしょう。
温かくするためには、入浴や服装に気をつける以外に、熱を作り出しやすい柔軟な筋肉の状態を維持することが重要です。
筋肉は動かさないとどんどん小さくなったり硬くなったりして、血流も悪くなり、体が冷えやすくなります。すると体は、熱を逃がさないように交感神経をはたらかせて、全身の血管を収縮させるので緊張状態になります。
そして冷えやストレスで体が緊張している時は、姿勢も前かがみになりがちで、呼吸は浅くなります。呼吸が浅くなるとリラックスからは遠ざかってしまいますので、休むときは意識的に鼻から深呼吸してみてください。
このように、寒さや忙しさによって緊張して硬くなった体をゆるめる方法としてカイロプラクティックはおすすめです。
背骨の矯正で、緊張している背骨や筋肉をゆるめると、前かがみになりがちの姿勢も改善し、呼吸や血流など体をより良い状態にするためのお手伝いをします。
2017/12/19(M)