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  • 2025.09.30
  • カイロTopic【健康】

椎間板の変性

椎間板(椎間円板)はご存知のとおり、背骨の隣接する椎体の間にはさまって上下を連結することによって支持性と運動性を担い、荷重や衝撃に対するクッションの役割をしている軟骨です。椎間板組織の大部分は線維軟骨から構成されていて無血管で、椎間板の栄養…特に中心部の髄核とこれを取り囲む線維輪内層の栄養は、椎体(骨)内血管から髄核上下面と線維輪内層を覆う軟骨終板を介した拡散に依存しており、代謝は荷重に応じて変化します。

椎間板の変性は、典型的には加齢により、あるいは若年者でも外傷や過負荷などといったさまざまな原因によって椎間板が損傷して引き起こされます。股関節や膝などの関節軟骨と違い、椎間板の変性は“すり減る”という表現はあまり使われませんが、椎間板も相当な力学的荷重にさらされていて、椎間板の水分が減って弾力が低くなり、硬くなったりそこに無理な負荷が加わったりして高さがなくなる・つぶれるという感じです。このようにしてクッション性が低くなると椎間間隙(椎体と椎体の間のすきま)は狭くなり、同時に椎間関節のかみ合いも悪くなっていて脊柱(背骨)の支持性と運動性が低下して慢性的な腰痛を引き起こし、悪化すればときに椎間板ヘルニアが起こり、ときに脊椎すべりが起こります。
椎間板にかかる内圧は、立位(まっすぐ立った姿勢)を100%とした場合、上体の屈曲(前屈み)で150%、前屈みからの物の挙上(持ち上げ)で220%以上、坐位(座った姿勢)で140%、前傾坐位で185%になります。

椎間板の構造や劣化速度には遺伝的な要因が影響する場合があったり、加齢による水分の減少や代謝の低下があったりしますので、年齢を重ねるにつれ椎間板の変性を完全に予防することは難しくなるかもしれませんが、その他の後天的なリスクを減らすことによって劣化速度を抑えたり変性の程度やそれに伴う症状などを軽くしたりすることは可能です。
すなわち、背骨を支える筋肉の筋力,柔軟性や血流を維持すること,日常的に適度な荷重をかけて代謝を維持すること,座りっぱなしや前屈みの姿勢を長時間続けることや負荷の大きい繰り返し運動を避けることなどが、椎間板の変性をある程度予防してくれるということです。
座りっぱなしの運動不足は身体全体の筋力の低下を招き、血流も悪化させます。背骨を支える筋肉のうち、背筋群は常に緊張し続けて血流が下がり、腹筋群やその他のいわゆる“体幹の筋肉”などははたらかなくなって弱くなります。しかし過度な運動や重い物を持ち上げる動作や中腰での繰り返し作業なとは椎間板の消耗が大きく、劣化を促してしまいますので、ウォーキングやラジオ体操など衝撃の少ない運動からはじめて定期的な運動習慣を少しずつつけると良いです。
負担がかかりにくい“良い“姿勢や動作も、軽い運動からだんだん身につけていけますし、負荷が軽減し筋肉による支えと血流と代謝がアップすれば軽微な損傷や軽度の腰痛なら自然治癒していくこともあります。
椎間関節のかみ合いが悪くなることは背骨の“ゆがみ”の一種であり、それがまた椎間板の過負荷につながります。また、背骨の“ゆがみ”があることによって、血流が悪くなったり、筋力がうまく発揮できなくなったりしてしまいます。椎間板やそれだけでなく体全体の余計な負荷を軽減し、自然治癒力を高めることもスターカイロが目指す背骨の矯正=「サブラクセーション」の「アジャストメント」です。
(M)

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。