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  • 2026.02.21
  • カイロTopic【健康】

関節リウマチとカイロプラクティック

外傷の既往なしに(ケガをしていないのに)関節の痛みや腫脹(腫れ)がある場合は関節炎を念頭におきます。そして3カ所以上の関節炎に伴って“朝のこわばり”や腫れなどがあれば、変形性関節症やばね指やへバーデン結節などの他に関節リウマチ(RA)の可能性も視野に入れます。朝のこわばりがあっても動かしているうちに数分ほどでこわばりが消失する場合はほとんどが変形性関節症であり、関節リウマチの可能性が高くなるのはこわばりが消失するまでに一時間以上かかる場合です。

関節リウマチは多発性の関節炎を主症状とする全身性疾患です。病変は手足の指の関節の滑膜炎(滑膜という組織が異常増殖して関節内に炎症が生じる)に始まって、進行した場合は他の全身の関節に発症する可能性もあり、痛みや変形や動揺性が生じて機能障害をきたします。加えて倦怠感や微熱や貧血などの全身症状を合併することもあります。どの年代でも起こりますが、30〜50代の女性に発症が多いです。女性の罹患率は男性の約3〜4倍と言われていますが、高齢になるほどその差は少ない傾向があります。
薬物療法の進歩によって、現在では発症早期からの積極的治療による関節破壊の阻止もしくはコントロール,機能障害の阻止,疼痛を緩和させることが可能になっています。

関節リウマチの原因ははっきりとは分かっていないため完全に予防するのは難しいそうですが、遺伝的要因と細菌,ウイルスの感染や自己免疫の異常などが考えられています。
症状を悪化させないためには、早期の治療と適切な休養や栄養が重要です。治療は薬物療法を基本として、疼痛を緩和するためには十分な睡眠,適度な体操,バランスの取れた食事と、関節の腫れや痛みが強いときには局所の安静と保温につとめ、軽減しているときには関節の可動域訓練や日常生活動作の改善訓練などのリハビリを積極的に行います。リハビリによって関節の動きの維持や筋力アップ,関節の保護や修復を目指すのです。
その場面でカイロプラクティックの施術もお手伝いができます。関節リウマチの病態が手足までで、全身に進行していない場合、関節可動域,筋力,回復力のアップなどを目指して脊椎アジャストメント(カイロプラクティックの矯正)というアプローチができます。また、自己免疫の異常が起こっているというのであれば、“背骨のゆがみ”があることで脳と全身を相互につなぐ神経のはたらきが低下することと、免疫が適切に機能せずに過剰に反応することとはまったくの無関係ではないと考えます。
ただし限定的に、関節リウマチが全身の関節に進行している病型の場合に炎症の強い時期に骨破壊が進行している部分への施術・特に頚椎の一番と二番との間の関節・環軸関節の亜脱臼がある場合の上部頚椎の矯正は禁忌とされています。ただそもそもカイロプラクティックの矯正は“可動制限”を重視するので、見かけ上“ゆがみ”があるようでも、リウマチによって不安定性のある関節のアジャストメントは行いません。“カイロプラクティック的なゆがみ”を見つけてそれをお伝えしケアしていきます。
(M)

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。