- 2026.03.21
- カイロTopic【健康】
筋と腱の性質を利用 コリ緩和と可動域改善ケア
身体各部位を動かす筋肉(骨格筋)には、運動の制御や姿勢の保持、そして筋肉の損傷を防ぐための感覚器・筋受容器があります。
筋受容器には『筋紡錘』と『腱紡錘(ゴルジ腱器官)』とがあります。
筋肉は受動的に引き伸ばされると反射的に収縮してバランスを取ろうとします。これを『伸張反射』といい、もとの長さに戻るようにはたらき筋肉の損傷を防ぐ自己調節機構です。これは、骨格筋の中に筋線維(錘外筋線維)に対して並列に配置されている『筋紡錘』という感覚受容器のはたらきによるものです。筋紡錘は筋肉を伸張させるとそれを感知し、収縮するとたるむという〝筋の長さを〟を受容する『伸展センサー(受容器)』です。
一方、腱器官は筋線維と腱の移行部に錘外筋線維と直列に存在し、筋肉が過度に収縮して腱に張力が加わることによって圧縮される『張力受容器』です。そうすると筋活動は抑制されて筋肉は弛緩します。
つまり、筋肉が伸展されると筋線維によって伸張反射が起こって縮もうとしますが、腱紡錘がはたらくことによって緩むという調節も起こります。
筋肉のストレッチを行う際に反動をつけてはいけないのは、このような調節機構があるためです。
反対にこのような筋と腱の性質を利用して、デスクワークなどで同じ姿勢が続いて身体が硬くなったり痛くなったりしている人から、怪我や病気などの後で筋スパズムや筋筋膜性疼痛が起きている人のリハビリまで、柔軟性を高める目的で行われるテクニックがあります。
等尺性収縮後弛緩(Post Isometric Relaxation)という方法で、関節の角度(あるいは筋の長さ)を一定に保って筋肉に負荷をかけることでその後の筋受容器の活動が抑制されて筋緊張を低下させ緩めようとするものです。思いっきり力を入れる最大抵抗ではなく、5〜6割くらいの穏やかな収縮で行います。
運動の制御や姿勢の保持に重要な筋受容器ですが、そこで受容・感知した筋肉の状態・情報を脳(中枢)に送り、それに対する反応をまた末梢に指示して起こさせるには、やはり『神経のはたらき』が最適な状態であることが重要です。カイロプラクティックでは背骨の〝ゆがみ〟を矯正することで、受容された感覚を中枢に伝え、中枢からの指令を末梢に伝えるという神経のはたらきを改善させようとしています。
それに筋肉や四肢の関節に対するアプローチも加えて、より良い状態,自分で常にリハビリできるような神経のはたらきを維持することを目指します。
(M)
【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)
- この記事の監修
高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)
- 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
応用理学士、カイロプラクティック理学士 - 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
- 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
- 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など
- 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。
