おへその位置がズレているのですが?
へそ曲がりの意味は、「ひねくれていて素直でないこと」です。性格を表す言葉ですが、へそ曲がりの人が、実際におへその位置がズレているかは不明です。へそ曲がりでなくても、おへその位置が左右どちらかに寄っている人は、割と多いと思います。性格以外で、考えられる原因を挙げていきます。
妊婦さんをみると良く分かるのですが、お腹の赤ちゃんの位置によっておへその位置が変わることがあります。同様に、内臓の状態次第では、おへその位置がずれることが考えられます。胃下垂や落下腸によって、腹壁が中から押されることがあります。
それ以外では、腹筋の左右差が考えられます。神経学検査に、腹壁反射というのがあります。正常ならば、おへその周囲に刺激を与えると腹壁筋の収縮が起こり、刺激された側におへそが動きます。おへそを動かすのに、周囲の腹筋が関与しているわけです。その腹筋の働きに左右差があると、おへその位置が左右どちらかに寄っていても不思議ではありません。
カイロプラクティックでは、左右の腹筋(腹斜筋)に注目します。腹斜筋の機能低下は、内臓下垂や、骨盤に回旋を引き起こします。神経支配を考えて第5?12胸椎にアジャストメントを行ったり、バランスを正すように骨盤や腰椎にアプローチしたりすることもあります。神経の働きが正されると、腹斜筋にしっかり力が入るようになります。その状態で、腹斜筋を鍛えるエクササイズを行っていけば、おへその位置も真中に近づいてくることでしょう。
まとめ
・おへその位置が左右どちらかに寄っていることは珍しくない
・内臓からの可能性もある
・腹斜筋の筋力低下によっても、おへその位置が変化する
・カイロプラクティックで神経筋機能を改善し、エクササイズを行う
(G)