ママ・パパに知っておいてほしいこと③「おむつ替えの注意点」

ママ・パパに知っておいてほしいこと②では、先天性股関節脱臼を早期発見することの重要性について書きました。
その中で、おむつ交換の時にチェックすべきポイントを並べてあります。以下に、再度載せておきます。
・足の開き方に左右差がないかどうか(片側だけ固くて開きにくい)
・太もものシワの数に左右差がないかどうか
・足の長さが左右で違っていないか
これらの項目に当てはまる場合、早めに小児科を受診すると良いでしょう。

さて今回は、おむつ交換の時に観察に夢中になりすぎてしまうと良くないという話をしたいと思います。
おむつ替え場面の親の言語コミュニケーションと子の社会性発達との関連を確認」という研究がありました。

詳細はリンク先をしっかりと読んでいただきたいのですが、おむつ替えの時間は単に世話をする時間ではなく、コミュニケーションの時間として重要だということです。ではどうすれば良いかというと、おむつ替え場面で言葉がけを多くするだけです。観察に夢中になっても良いですが、その観察結果を言葉にして話すことを心がけてみてはいかがでしょうか。

私が受講している発達障害のセミナー(脳バランスインテグレーション療法BBIT)では、コミュニケーション能力が問題となる子供の事例が多くあります。脳バランスインテグレーション療法BBITで行うことは脳神経をはじめとした各機能(姿勢・原始反射・体幹・固有受容体等)を評価して、機能が低下している部位を刺激することで左右の機能バランスを整えていくことです。左右脳が統合された一つの脳として機能することで、表現方法に変化が出てくることが報告されています(例:コミュニケーションがとりやすくなる、気になる行動が減る、等)。この療法の創始者はカイロプラクター(Dr.ロバート・メリロ)であり、カイロプラクティックの手技を有効に使うことで早く機能が改善されてきます。興味のある方は、お問い合わせください。

ただ、こうした療法が必要でないに越したことはありません。ですから上記の親子の関わりとして、おむつ替え場面での声掛け・発話量を意識して増やしてみてください。
(後藤)