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  • 2025.10.31
  • カイロTopic【健康】

逃避姿勢と代償動作

傷めているところや痛みがあると、その部分への負担や痛み刺激を避ける・なるべく負荷をかけないようにするために通常時の姿勢からすると体が“傾いている”“不自然な姿勢”になることがあります。この姿勢を「逃避姿勢」または「疼痛回避姿勢」と言います。いわゆる“庇う”姿勢です。
そして、本来の動作や運動を行うのに必要な機能が障害されたため,あるいは痛みを庇うために、他の筋肉や関節を使うことで動作を補って目的を達成することを「代償動作」と呼びます。
骨折や捻挫,寝違えやギックリ腰や四十肩になったときなどを思い浮かべていただくと分かりやすいかもしれません。このような骨と筋肉とそれら筋骨格系に直接的に関係する神経系の障害に関する「逃避姿勢」と「代償動作」について、原因やリスクなどを知っていると早期回復や二次障害の予防にも役立ちます。

骨折や損傷などの外傷による痛みは、医療機関で適切な処置を受けて出血や炎症がある程度おさまるまで安静にし、骨折の場合はくっつくまではその部分は固定しておかなければなりません。捻挫や寝違えやギックリ腰などの筋肉や靭帯などに急性の拘縮や炎症が起こった場合にも、炎症や腫脹があればやはりまずは冷やす必要があります。
しかしできるだけ早期に少しずつ段階的に動かすことが推奨されます。あまり冷やしすぎると血行不良になって回復が遅くなりますし、動かさない期間が長すぎると筋肉の柔軟性や筋力が低下し、関節には可動制限が生じてしまう上に、代償動作によって過剰な負荷がかかった部分に二次的な痛みが生じるリスクが高いからです。
ちょっと屈んだり反らしたりして体勢を変えただけで腰が痛むようなギックリ腰の場合は、腰椎の椎間板がヘルニアを起こしている可能性が高いです。この場合でも腰痛が軽減する「緩和の方向」を評価、下肢の痛みがある場合はそれが中枢化する(痛みの範囲が小さくなりより腰に近い部分だけになる)方向を見つけて少しずつ動きをつけ、筋力も強化していくことで痛みを減ずることができるケースは多いです。

それから、“不自然な姿勢”と前述しましたが、見た目だけではだけでは逃避姿勢かどうかわからないものもあります。疲労や精神状態による一時的な猫背姿勢や、疼痛を伴わない機能性側弯症などは極めて不良姿勢に見えても、柔軟性があり姿勢を容易に変えられることがあったり、一方で一見まっすぐな“良い姿勢”に見えても、柔軟性がなく筋の過緊張によって著しく可動性が制限され、姿勢変化が容易でない場合があったりするのです。可動性の制限はアライメントの不良より重要な因子であり、これはモーションパルペーションや筋の柔軟性や筋力のチェックなどで検出します。

また代償動作は、健康で痛みがない人でも運動の経験の程度や筋力や体力の状態などによって行われることがあるものです。徒手筋力検査でみられることも珍しくありません。
代償動作は、庇う,補うという意味では必ずしも悪いことではありませんが、代償動作によって動作が非効率になっていたり、将来的な痛みや障害に繋がる可能性がある場合などには、本来使うべき神経,筋肉,関節をはたらかせるように訓練し、バランス良く効率的な姿勢や動作に修正します。
そのためのパッシブケアとして、可動性の向上や神経のはたらきの改善を目的としたカイロプラクティックの関節サブラクセーションへのアジャストメントを利用していただきたいと思います。姿勢や関節可動性,筋力や代償動作のチェックから痛みの緩和や効率の良い動作のお手伝いなどいたします。
(M)

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。