健康寿命を延ばす~サプリとカイロの活用~
前回、健康フォーラム2016に参加したお話をさせていただきました。
今回は、内容をもう少し詳しくご紹介します。
講演者のお三方ともに注目していたのが、健康寿命でした。
日本人は平均寿命の前に、男性では9年以上、女性では12年以上、健康とは言えない期間が存在しています。この平均寿命と健康寿命の差を、いかにして縮めるかがテーマでした。
DHCの蒲原先生のスライドを撮影させていただきました(画像すべて)。
健康とは言えない期間、要支援・要介護となる病気・病態(65歳以上)は、
男性 第1位:脳卒中(26.3%)
第2位:認知症(14.1%)
女性 第1位:認知症(17.6%)
第2位:骨折・転倒(15.4%)
です。
認知症・脳卒中になるのを遅らせることができれば、健康寿命が延びることにつながります。
また、骨折・転倒を防ぐことができれば、健康寿命を延ばすことが可能です。
そのために、サプリメントとカイロプラクティックを活用していきましょう、というお話でした。
研究は海外のものがほとんどですが、画像を参考にしていただくと脳卒中や認知症にききそうなサプリメントが分かると思います。ケント・ギルバートさんによれば、日本の薬事法ではサプリメントの効果・効能を謳ってはいけない、とのことなのでこうした書き方に止めておきます。
さて、骨折・転倒には、カイロプラクティックがお役に立てると思います。
簡単に言うと、背骨の調整でバランス感覚が良くなるからです。背骨の関節には、固有感覚受容器が存在しています。その背骨を正しておくことで、バランス感覚を正常に維持しやすくなります。特に、骨盤の関節や上部頸椎、足首、顎関節といったところに、固有感覚受容器が多く存在するので、そこに問題があればカイロプラクティックの果たせる役割は大きいと言えます。
また、転倒予防の体操をフィリップ・エブロル教授が紹介してくださいました。重心を体の真ん中のラインに戻していく、高齢者向けの体操となります。適宜、お伝えします。
骨折・転倒後に認知症が進むという話をよく耳にするので、両方をうまくケアしていくと、健康寿命を延ばして行けそうです。医療は病気に対してだけの適応ですが、カイロプラクティックとサプリメントは健康な人も一次予防としてお使いいただけます。みなさんの健康が、末永く続きますように。
(G)