足の裏の痛み、痺れ
「立ち仕事で足の裏がだるい感じになる」「デスクワークだけど足の裏に痺れ感がある」「サンダルを履いて出かけたら足の裏が痛くなった」などなど、足の裏の症状を訴える方は少なくありません。
扁平足だから?となんとなく思っていても、これらの不快な症状をどうやって軽減させたらいいのかわからずただ足の裏を揉んだり強く押したりしているという方も多いのではないでしょうか。
足裏の痛みは大まかに以下のように分類できます。
■土踏まずの痛み→「扁平足」
■足裏全体(土踏まずから踵にかけて)の痛み→「足底筋膜炎」
■かかと以外の足の裏から指にかけてのしびれるような痛み→「足根管症候群」
■指の付け根のジンジンする痛み→「中足骨骨頭痛」
■指と指の付け根の間のピリッと焼けつくような痛みや感覚低下→「モートン病」
上記のうちの「ジンジン」や「ビリッ」は痺れと表現することもできるような痛みです。
これらの足の裏の痛みを生じさせる原因になっているのは「膝から下(すねやふくらはぎ)から足の裏にかけての足の筋肉のアンバランスや筋力低下」である場合が多いです。
具体的な筋肉の名前を挙げると、土踏まずのアーチを保持するのに必要な足底筋や、前脛骨筋,後脛骨筋,長母指伸筋,長短腓骨筋や、アキレス腱へとつながる下腿三頭筋(腓腹筋,ヒラメ筋)などです。
なぜアンバランスや筋力低下を生じるのかというと、まずは歩く機会が減っている=足の筋肉を鍛えるチャンスが少ないこと、歩いたとしても舗装された道路を固定された靴底で歩くために足裏で地面をつかむような感覚が少なく足裏の筋力だけでなく足のセンサーが鈍ること、そしてそのような日常生活での体の使い方のくせによって背骨のゆがみが生じ、足の筋肉に送られる神経のはたらきが悪くなっていることなどが理由として挙げられます。
さらに、筋肉が弱くなったり固くなりすぎていたりしてうまく機能していないので、歩いたときなどの負荷に対して「足のゆがみ」ができてしまい、骨への衝撃が増したり(中足骨骨頭痛)、神経腫ができる(モートン病)原因になったりしますし、筋肉よりも骨に近い靭帯や関節包も正常な機能を発揮しにくくなります。靭帯や関節包や足の細かい筋肉には、足が今どのような地面の上にあるかという情報を拾うセンサーとしての役割もあり、これもうまくはたらかなくなります。そうすると、脳に正しいインプットが行われず、正しいアウトプットも行われなくなります。
前述のとおり、背骨のゆがみは神経の正常なはたらきを邪魔してしまいます。足の筋肉の支配神経は、背骨の腰部分(腰椎と仙骨)から出ていますので、カイロプラクティックで背骨の矯正をすることは、足のゆがみのケアになり、足の裏の痛みや痺れを軽減させることにつながります。
(M)