「なんとなく」のからだの不調とマスクの関係
感染症拡大予防のため皆さんマスクを着用していると思います。
「メガネが曇る」「マスクのゴムが当たって耳の後ろが痛い」など、マスクを着用していると気になることもこまごまありますが、マスクを着けていることで起こっていることでも、気付きにくく、「からだが固い、だるい」「頭がボンヤリする」などといった「なんとなくの不調」に繋がっていることもあります。
たとえば、ノドが渇きにくくなって水分補給がおろそかになることがひとつ挙げられます。
マスクの中で空気が常に潤っていることはウイルスや細菌が体内に侵入してくるリスクを下げてくれるのですが、吸気が湿っているとノドの渇きを感じにくくなって水分補給の欲求が起こりにくくなります。
水分の補給が不足すると体内の代謝や老廃物の排泄に問題が出てきますし、筋肉もかたくなってしまいますので、いつも以上に意識的に水分をとるようにしてください。
それから、呼吸が浅く速くなりやすいということもあります。
呼吸は普段意識せずに行うことができるものですが、だからこそ、マスクの中の酸素濃度低めの空気を吸い続けていると無意識のうちに呼吸が速くなり、速い呼吸は浅くなってその状態が普通になってしまうことがあります。
浅くて速い呼吸は交感神経のはたらきを高めますので自律神経のバランスの乱れに繋がります。そして交感神経のはたらきが高いままだとからだの緊張を引き起こしますので背中が固くなったり首肩がこったりします。
ウイルスは目に見えずどこにいるかわかりませんから今は深呼吸するのもためらわれますが、朝に部屋の窓を開けたときやお風呂に入っているときなど場所や時を選んで大きく呼吸をし、自分の胸郭の動きや肩に力が入っていないかどうかなど呼吸状態をチェックしてみましょう。
マスクをしているときでも、息苦しさや背中の張りなどを感じたら呼吸に意識を向けてみてください。まずはホッと息をはいて、肩の力を抜き、吸うときは鼻で吸うというのも重要です。鼻には鼻毛などの自前のフィルターが付いていますし、鼻を通る間に吸った空気がさらに湿ってからノドに届くからです。
飲み物を飲んでプハッとするのも呼吸をととのえる良いきっかけになると思います。
なんとなくの不調があるときは背骨にもゆがみが現れていることが多いです。
椎間板はほぼ水分でできていますし、自律神経の乱れは筋肉や背骨に影響を与えるからです。
スターカイロではスタッフはマスクを着用し、部屋の換気をおこなって施術をしております。なんとなくの不調もお気軽にご相談ください。
(M)