[Topic]スマホ姿勢に注意!問題を起こしやすい斜角筋
首肩こり,肩の痛み
肩甲骨の間の痛み
腕〜指までの痛み,痺れ
手のむくみ,蒼白感,冷感
上記の症状複数でお悩みの方のうち、スマホやタブレットなどの操作をよく行う方は、いま一度端末操作時の姿勢を見直してみてください。
電車に乗って回りを見ても、すごくうなだれているような首の角度でスマホを見ている人がたくさんいます。この姿勢は斜角筋が固くなりやすい姿勢です。
斜角筋は首の横〜前側の筋肉です。首を横に倒したり、肋骨を持ち上げて呼吸の補助をしたりしています。頚椎の横突起に起始し第一あるいは第二肋骨に停止しており、頚椎から出て腕に向かう神経の束や鎖骨下動静脈という太い血管の通り道にあるのです。
そのため過緊張を起こすと、斜角筋そのものがこれらの神経や血管を圧迫したり、斜角筋によって引っ張り上げられた肋骨と鎖骨との間で神経や血管の絞扼が起こったりして、腕の痛みや痺れ、手の冷感、手に力が入らないなどの症状が出てしまいます。これは胸郭出口症候群といわれる状態です。
神経や血管の圧迫,絞扼以外でも斜角筋の問題によって起こる痛みがあります。
たとえば、不良姿勢による負荷で斜角筋に「トリガーポイント」と呼ばれる筋肉の硬結、圧痛ポイントが生じると、斜角筋の圧痛ポイントだけでなく、肩甲間部や腕に関連痛が出ます。
胸郭出口症候群による腕の痺れは小指側(尺側)に出て、斜角筋トリガーポイントの関連痛は親指側(橈側)に出ます。
斜角筋の問題が左右どちらにも起これば両腕同時に症状が出ます。
また、上部僧帽筋や肩甲挙筋と同様に筋線維の柔軟性低下や血流低下による症状がそのまま首肩のコリと感じられます。しかも肩甲挙筋とは首を支えるときの拮抗筋でありながら筋膜連結しているのでどちらも同時に問題が起こりやすく、よりコリ症状を感じやすいです。
このように、首〜肩から肋骨、腕〜指までの症状を引き起こす斜角筋問題ですが、カイロプラクティックの施術で軽快するケースが多いです。斜角筋は頚椎(主にC3〜7)に起始しており支配神経も頚神経なので、頚椎のゆがみを見つけてカイロプラクティックのアジャストメントによって過緊張が緩みやすいからです。カイロプラクティックの矯正で斜角筋が柔軟性を取り戻し、首の角度をただして頭を支えられるようになったら、スマホ操作をしているときの頭の位置に気をつけて痛みなくスマホを楽しんでください。
(M)