握力は全身のバロメーター?

子どもの頃、学校の体力測定で握力を測った経験はどなたにもあると思います。握力は全身の筋肉の量のバロメーターであり、筋力を測るのに簡便な方法と言えます。
また最近では握力が平均よりも低い人では、生活習慣病やさまざまな病気を引き起こし死亡するリスクが高くなるというデータもあります。

身体の大きな筋肉(殿筋や大腿四頭筋など)を継続して動かすことで成長ホルモンやIGF-1という細胞成長にかかわる因子が分泌されて小さな筋肉までも大きくしてくれやすくなるということがわかっていて、それゆえ全身の筋肉の状態が握力に反映されていると言われていますが、それだけでなく、握力は全身の神経のはたらきが良いかどうかの指標になると考えられます。

ヒトは手の指をそれぞれ複雑に動かすことによって細かい手作業が可能になるように進化してきたために、手指の骨も筋肉も細く細かいものがほとんどです。
そのため手指の握る筋肉を筋トレして鍛えて太くするというのは難しいです。

握る力をより発揮しやすいのは小指側です。ゴルフクラブのグリップも刀の柄も小指,薬指,中指で握って、人差し指と親指は添えてコントロールします。
前腕を走行して手首や指を曲げる(掌屈させる)筋肉が尺側(小指側)に多く付着しているからです。

キーボードを打つ,あるいはマウスを持つなどするときの手の形は握る方向に丸く、手の屈筋群を使っているように見えますが、指は通常安静にしていても手のひら側に少し丸まっていますし、指をボタンに下ろしてくる力は重力のサポートを受けるので、実際により使っているのは指の伸筋群の方です(使いすぎて肩こりの原因になることもあります)。

手首や指を曲げる筋肉群の支配神経は、C7〜T1(尺骨神経と正中神経の一部)です。デスクワークで姿勢が崩れてくるとき、頭を前に突き出して首と背中の境目のところが丸くなりやすい人は、この部分の背骨の可動制限・ゆがみが生じやすく、神経のはたらきが阻害されています。

また握力を鍛えるには手指の筋肉のみを鍛えれば良いということでもありません。
タオルなどをギューっと絞ったり、ビンのフタが固くなっているのを開けようとしたり、鉄棒などにぶら下がって自分の体重を持ち上げようとしたりするときなど手を強く握ると、手指や腕や肩だけでなく腹圧や背筋も含めて全身の筋肉に力が入ると思います。握力は全身の筋肉を使って発揮される力なのです。
握力が弱いという人は、強く握ろうとしたときに手や指や腕以外に力が入りにくい部分が身体の他の部分にあるかもしれません。
そういう場合には首の筋肉や腹筋や背筋など、その力の入りにくい部分に関係のある背骨にゆがみがあると考えられます。
(M)


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