低気圧と体調不良

台風が日本に近づく季節が来て、「低気圧の影響で体調がすぐれない」という話もたびたび耳にします。確かに、低気圧が近づくと気圧という身体にかかる力の変化がありますので、標高が高いところに行った時(高山病)や飛行機で飛んだとき、あるいはプールや海などに深く潜ったときほどには気圧の変化が大きくなく症状も強くはないかもしれませんが、似たような影響を及ぼして体調不良になることは充分考えられます。

特に台風は発達した低気圧で移動スピードも速いため、気圧の変化がかなり急激なので、生体への影響が大きいということがあるようです。「低気圧のせいだから仕方ない」と、気持ちを楽にして過ごすことは大切ですが、低気圧が来ても身体の内部環境を安定させやすいように、不調になりにくい環境に整えられるように、備えられたらより良いですよね。

気温や明るさなどが変化したときと同様に気圧が変化したときにも、体内ではさまざまなフィードバック調節をおこなって外部環境の変化とは独立した生体内部の恒常性を保とうとします。この生体の内部環境を一定の範囲内に維持することでからだの調子をととのえ、個体の生存を維持しているメカニズムをホメオスタシスと呼びます。常に変化する生体の内部および外部環境の情報を脳で統合して、その結果、自律神経系,内分泌系,体性神経系の出力を介してからだの各部位が適切に調節されるのです。

気圧の変化は内耳という聴覚や平衡感覚に関わる耳の奥にある器官で感知され脳へ情報が送られます。気圧の変化スピードが速いと、この内耳からの情報によって交感神経活動が増加して血管が収縮し血圧が高くなります。そうして動脈圧が上昇するとその情報が脳幹に伝えられて反射性に交感神経活動は低下→今度は副交感神経活動が増加して血管が拡張します。酸素分圧が下がるので血中の酸素濃度が下がりいわゆる酸欠の状態になります。

背骨に「ゆがみ」があると、まず気圧の低下を脳に伝える感覚性あるいは求心性の情報がスムーズに伝えられなくなると考えられます。そして、フィードバックされた自律神経系,内分泌系,体性神経系のはたらきもわるくなってしまいます。その結果、脳が混乱したり内部環境の調節がうまくいかなくなったりして体調不良につながってしまうのです。

また気圧が下がると身体は膨張します。このとき、背骨のゆがみ・可動制限があると、そのゆがみの部分が文字通り柔軟に対応することができずにまわりの組織に過剰なストレスを与えることになります。低気圧の影響で体調不良になりやすいという場合には、以上のような背骨のゆがみの影響があると考えられ、それゆえにカイロプラクティックの矯正で改善したというケースがあるのではないかと考えられます。
(M)


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