呼吸が苦しくなる

呼吸器系に問題があるわけではないけれど、呼吸が苦しい,息を吸いづらいと感じることがある、という話をよくうかがいます。
「何となく緊張がずっと抜けなくて背中が固いからかも?」「姿勢が悪いのが関係しているのでは?」など考えられるためにスターカイロに相談&ケアにいらっしゃって、チェックするとまさにその通りのケースが多くみられます。

呼吸は呼吸中枢(脳幹部)によって制御されていて、通常は無意識に行われ、覚醒時だけでなく睡眠時や意識不明になってしまった場合でも持続するのが普通です。
一方、深呼吸や自発的に息を止めるなど、呼吸を自分の意思で調節することもできます。

筋骨格系で呼吸に関わるのは胸郭の動きです。肺そのものを動かすための骨格筋はありません。
胸郭は、胸骨,肋骨(12対),胸椎(12個)からなり、それぞれ動かす骨格筋が付着しています。

息を吸うときにもっとも重要なはたらきをする筋肉は横隔膜です。
横隔膜は胸腔と腹部を仕切るように胸郭の底面に付着している薄い筋肉でできたドーム状の膜です。収縮することで胸腔を拡げ、肺をふくらませます。
胸腰移行部〜上部腰椎,下部肋骨(肋骨弓),胸骨の剣状突起などに付着しており、その部分の背骨の動きや、背骨と肋骨の関節(肋椎関節)に問題がある…すなわち、背中が固かったり不自然に丸まっていたりするとその影響を受けると考えられます。また、支配神経は横隔神経で頚椎のゆがみが関係します。

もうひとつ重要な呼吸筋は、肋間筋です。肋骨と肋骨の間にある筋肉で、走行の異なる三層の薄い筋肉です。前述の、胸郭の運動に最重要な肋椎関節の動きにかかわる筋で、外肋間筋は吸気時,内肋間筋と最内肋間筋は呼気時にはたらきます。
付着部はもちろんのこと、支配神経(肋間神経)も胸椎に関係しています。
背中が丸まって、胸の前側を圧迫するような姿勢は、胸腔を拡げにくくするだけでなく、肋間筋のはたらきも邪魔して動かしにくくしてしまうというわけです。

このように、姿勢のみだれからくる息苦しさは、背中の筋肉が固くなったり胸郭の動きがわるくなったりするためだけでなく、神経の通りみちが阻害されることで、普段あまり意識することのない胸腔を広げたり胸郭を動かしたりする筋肉のはたきが悪くなっているという可能性も考えられるので、自分で意識して姿勢をただしてみても改善が難しいという場合があります。
(M)


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