- 2021.11.12
- カイロTopic【Q&A】
首コリにはストレッチ?鍛える?
A.
コリを感じている首の後ろ側、首の横、胸骨,鎖骨と耳の後ろを繋ぐ首すじの筋肉には緩やかなストレッチが必要です。
鍛えた方が良いのは椎前筋群、中部下部僧帽筋と前鋸筋です。
首コリ,首すじの痛みがあるという時、多くの場合はアゴを突き出すかあるいはうつむきがちに頭が前方に位置するような姿勢になっています。
この姿勢は、首の後ろの起立筋と首すじの胸鎖乳突筋そして前胸部の筋肉はタイトになり、頚椎の前面や肩甲骨を支える筋肉は支える力をうまく発揮できなくなっているという上位交差症候群と呼ばれるアンバランスな状態を生み出しています。
その状態を改善するために、タイトになっている筋肉は柔軟性を取り戻すためのストレッチをおこない、力をうまく発揮できていない筋肉は、「良い姿勢」をとることで鍛えていくことが必要というわけです。
椎前筋群はノドの後ろ・頚椎の前面に接して上下に走行している細長い筋肉群です。頭長筋,頚長筋,前頭直筋があって、いずれも頭頚部の運動にかかわる筋肉ですが、頭の位置が肩より前方に位置した姿勢では、お腹を突き出して座っているときの腹筋のようにうまくはたらいていません。
椎前筋群を鍛えるには、アゴを引くことです。ノドの後ろにキュっと力が入るのが感じられると思います。首の後ろのストレッチをするときも、アゴを引いておこなうと良いです。
ちなみに頚椎の前には咽頭・喉頭腔(気道と食道に通じる)があり、その前面にノドを触ると感じられる細かい筋肉が付いていますが、これらは主に嚥下(のみこみ)や開口運動にかかわる筋肉で、あまり首の支えにはなってくれません。
他に鍛えた方が良い筋肉として挙げた僧帽筋の中下部の部分と前鋸筋は、首を支える筋肉ではなく、肩甲骨を支えて肩が前に巻き込むのを防いでくれる筋肉です。肩甲骨を安定させるので腕の重さも請け負ってくれて、その結果首の筋肉にかかる負担そのものも軽減します。
アゴをうまく引けない/首が固くて動かず、首すじのストレッチがうまくできない/肩と胸が開かず前胸部の筋肉がうまくストレッチできない/中下部僧帽筋や前鋸筋の力がうまく入らない…などという場合は、主に頚椎に問題があって、神経のはたらきが阻害されていると考えられますので、カイロプラクティックの矯正が必要かもしれません。無理をせず、カイロプラクティックのチェックとトリートメントを受けることもおすすめです。
(M)
【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)
- この記事の監修
高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)
- 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
応用理学士、カイロプラクティック理学士 - 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
- 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
- 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など
- 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
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