動かないと筋肉が減ってしまう
コロナ禍で多くの人が実感しているのが、筋肉が減ってしまっているというものではないでしょうか。通勤が減った/無くなった人もいれば、ほとんど外出しないで家に引きこもっている人もいらっしゃることでしょう。体感としては分かっていた「動かないと筋肉が減ってしまう」メカニズムが解明された、という情報がありました。
「動かないと筋肉が減少するメカニズムを解明」は神戸大学の研究です。
ポイントは、以下の通りです。
①筋肉を動かさないと、筋肉細胞中のカルシウム濃度が低くなり筋肉量減少の引き金になることを世界で初めて明らかにした
②この際には、Piezo1、KLF15、IL-6という3つのタンパクが順番に働くことを発見
③筋肉量が減少すると運動能力が低下するだけでなく、様々な病気にかかりやすくなる
今回、メカニズムが明らかになったことで、運動できない環境(入院や手術でベッドに安静、等)での筋肉量減少を抑える薬剤の開発が期待されるということです。
③は、岡山大学の「フレイルになる人は2年前に舌の動きが衰えていた!」というリサーチも関連がありそうです。
フレイルとは、健康な状態から要介護の状態に移行する中間の段階です。加齢による心身の衰え、軽度認知障害、社会とのつながりが希薄になっている状態です。舌も筋肉でできていますから、舌を鍛えることでフレイルを予防できるかもしれないそうです。
運動できない環境にある場合は、今後の薬剤開発に期待するしかありませんが、運動できるなら積極的に体を動かしていけると良いですね。
もし、体を動かした時に痛みが出る、以前は楽にできていた動きができない、いつもならできる動きが最近はなかなかしんどい、等の自覚症状があったらカイロプラクティックがお役に立てるかもしれません。
カイロプラクティックでは背骨に着目しますが、レントゲンで異常がない=骨自体には問題が見られない場合でも、背骨の動きを評価することができます。カイロプラクティック検査で背骨の動きが悪くなって神経筋機能に影響を出している場合、カイロプラクティックの矯正をすることで正していくことができます。背骨が動きやすくなり、神経筋機能が正常化されると、体を動かしやすくなることがよくあります。
春になってそろそろ動き出そうと考えている方は、カイロプラクティックで背骨をチェックしてみてはいかがでしょうか。
(G)