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  • 2024.12.29
  • カイロTopic【健康】

スタンダールシンドロームと美容院脳卒中症候群

スタンダールは人名,シンドロームは症候群という意味です。フランスの作家スタンダールがイタリアフィレンツェにある聖堂内部のフレスコ画を見上げていた時に突然めまいと動揺に襲われてしばらく呆然としてしまったというエピソードから、イタリアの心理学者マゲリーニによって命名されたものです。
同様の症状が数多くの観光客に起こっていて、イタリア美術の精髄を目の当たりにして気が遠くなったとかメディチ家の呪いとか言われもしましたが原因は解明されていません。

しかし近年、スタンダールシンドロームと、美容院における卒中症状・美容院脳卒中症候群とは原因が同じである可能性があると考える専門家が増えてきました。メディアでも紹介されることがあるので目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
美容院脳卒中症候群とは、美容院のシャンプー台で首を反らしているときやその後に、首や後頭部の痛み,めまいやふらつき,吐き気などの症状が起こり、重症の場合は手足のしびれ,意識低下や失神の可能性もあるというものです。

首を後ろに反ら(頚部伸展)していると、頚椎の左右両側にあって脳に血液を供給している椎骨動脈が圧迫されて血流が一時的に少なくなること、また血流が少なくなることで血液中の血小板の流れも滞って一時的に血栓ができ、首の位置を戻したときに血栓も押し流されて脳内の細い血管の先で詰まって卒中を引き起こしてしまうことがあり、それにより起こる症状というわけです。
美容院の洗髪に限らず、同じように首を反らした態勢(頚部伸展)を長時間とる歯科治療,ヘッドスパ,映画館などや、うつ伏せで頭を起こして読書やスマホ操作をする,猫背でアゴを突き出した姿勢でおこなうPCワークや首回し運動や電球交換などの意識せずにおこなう日常動作の中でも同様のことが起こる可能性があり注意が必要です。

症状は一過性のもので、後遺症として意識障害などが残るケースは少ないとのことですが、その時に生じる症状だけでもつらいものです。
同様に首を反らしているのに全ての人に症状が起こるわけではないのは、他にもなりやすい条件があるからです。たとえば、血液の成分が濃く(いわゆるドロドロ血に)なっている場合に起こりやすいということが言われていますが、やはり頚椎の可動制限や頚部筋の支持性などの問題・頚椎の関節の“ゆがみ”もスタンダールシンドロームや美容院脳卒中症候群になる場合には生じている可能性が高いと考えられます。猫背でアゴを突き出した姿勢になっている場合は特に中〜下部の頚椎関節の伸展制限があり、上部頚椎に伸展の負荷がかかりやすいケースが多いからです。姿勢や動作や反らしている時間に気をつけるとともに頚椎関節の“ゆがみ”が影響している可能性もありますのでカイロプラクティックに相談にいらしてください。
(M)

【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。