女性は特に気をつけたい冷え性(冷え症)
寒さの厳しい冬になればある程度は手足が冷たくなることは当たり前です。寒い環境の中にいると、末端からの放熱を抑え、重要な臓器がある体の中心・体幹部に血流を集めるために、手足の血管への血流量が少なくなるからです。
しかし、身体全体が温まりにくかったり、体温は特に低いわけではないのにいつも手足が冷えていたりして、自分が「冷え性である」という認識を持っている人は多いです。厚生労働省の調査(2022年)によると女性のおよそ70%(男性ではおよそ30%)の人が冷え性を自覚しているという結果もあります。
特に冷えに伴って肩こり,頭痛や生理痛,胃腸の不調など悪化する症状があるのは冷え性のサインと言えます。
更に、身体が冷えていることによって免疫力が低下したりヒートショックを起こしやすくなっていたりして体調を崩しやすいと考えられますので冬は特に気をつけたいところです。
「冷え性」になるのは、体内での産熱量が低下していることが原因です。
男性と比べて女性の方が「冷え性」の人の割合が多いのは、総じて筋肉量が少なく皮下脂肪の割合が多いため、身体の内側から温めるのが難しいことや、骨盤内に子宮や卵巣といった臓器があって血流が滞りやすいこと、また月経による血液量の減少やライフステージにより変化するホルモンバランスが自律神経に影響を与えて血流がわるくなることも理由として挙げられます。
全身の冷えは基礎代謝の低下、手足の冷えは血液やリンパ液の流れがわるい、下半身冷えで顔がほてるというタイプはお腹から下の筋肉不足や下肢の血液のうっ滞…といったように、原因は少しずつ異なります。
しかしいずれの場合も有効なのは、身体・関節と筋肉を動かして産熱および血液やリンパ液の流れを改善することです。身体を動かすことによって自律神経のはたらきがととのって、休息時には副交感神経が優位になり消化管のはたらきや血流が良くなることも期待できます。
特に今冬は長い夏の後に暑さと寒さを繰り返したと思ったら急に気温が下がったりして、身体の準備が追いつかなかったり、自律神経が乱れやすかったり、運動をはじめるタイミングを逃したりする傾向が強いように思いますから、カイロプラクティックの“神経のはたらきをととのえることで身体各部位がより良い状態になること”を目的とした施術(アジャストメント)で「冷え性」の改善に繋がるようお手伝いができると考えています。ご相談ください。
(M)