[Topic]セルフメディケーションという取り組み
セルフメディケーションとはWHO(世界保健機関)において「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義されています。
日本でも、医療費の増加や医師不足などの背景や、高齢化や生活習慣病の増加とあわせて、皆保険制度により現代では他の先進国に比べて希薄だと言われている「自分自身の健康管理や疾病予防の意識」を高める狙いのもと、この考え方は広められるようになりました。
国として推進しようと医療費控除の特例として「セルフメディケーション税制」という制度も2017年1月から始まっています(当初は5年間の特例として始まり、2022年1月からは対象品目が拡大され手続きも簡易になって延長されました)。セルフメディケーション税制については厚生労働省のサイトや日本一般用医薬品連合会などのサイトに詳しく載っています。
セルフメディケーションに取り組むためには、自分の健康を自分で保つことを心がけ、必要な知識を得て行動にうつすことが大切です。
具体的にはどんなことをすることかというと、適度な運動,適量で栄養バランスの良い食事,適切な睡眠や休養をとるといった日頃の健康管理や、それでも小さなケガや軽い体調不良が起きてしまったときは必要な栄養や安静休息を十分とる,ドラッグストアなどで買える市販薬(OTC医薬品・一般用医薬品)を使って症状や傷の手当てをして自分の自然治癒力を高めて症状の悪化を抑えたり軽減させたり治したりするなどです。
よく考えると昔から日本人が実践してきたことも含まれているようにも思いますが、現在では普段はそうそう気にならない,気にしていられない人が多いことかもしれません。市販薬の使用に関しては、なかなか病院が開いている時間に仕事を抜けられなかったり診察が終わるまでどれくらい時間がかかるか分からないと予定を合わせらなかったりして、これまでもそのように乗り切ってきた方も多いかもしれませんね。
今はインターネットなどで調べることができますが、分からないことは自己判断せずに専門家に相談することがおすすめです。薬の販売だけでなく健康相談や食生活のアドバイスなどで地域の人々のセルフメディケーションを支えている薬局や薬剤師さんのことも最近テレビ番組でも紹介されていました。
私たちカイロプラクターも、健康管理や、ケガやなんとなくの不調の予防,改善,再発防止などを、自律神経や免疫力などからだが持っている自然治癒力がより良くはたらくように背骨の問題(サブラクセーション)を矯正(アジャストメント)することで達成し、セルフメディケーションの助けになりたいと思っています。
(M)