枕の選び方 頸椎カーブを整える
「起きている時の姿勢は改善されてきて、意識するといい姿勢をとりやすくなってきました。でも寝ている間は、意識できません。いい枕ってありますか?」という質問をいただきました。
確かに枕って、大事ですよね。枕が合わないと、睡眠の質が低下してしまいます。旅先で枕が合わずに寝違えてしまった、肩こりがひどくなってしまった、起きた時から頭痛がする、という話は珍しくありません。旅先では仕方がないとしても、日常では良い睡眠をとりたいものです。
枕の選び方ですが、全ての人に合う枕はありません。身長や体重、体格も違えば、使用しているベッド・布団も違うのですから。そこで、ポイントを解説します。
一番重要なのは、枕の高さです。ご存じのように、背骨には理想的なS字カーブがあります。頸椎と腰椎が前カーブで、胸椎が後ろカーブです。仰向けで寝る場合、頸椎の前カーブを自然に維持できる高さを選びます。
横向きで寝る場合、肩幅がポイントになります。できるだけ体に対して首がまっすぐになる高さを選びます。肩幅が広い人はやや高め、肩幅の狭い人はやや低めになります。
寝ている間は、誰しも寝返りをうちます。血行を改善するので、寝返りはした方が断然良いと思います。しかし寝返り時に枕から頭が落ちてしまっては、意味がありません。そのため、枕の幅は頭3個分が理想的です。仰向けで寝ていて、左右に横向きになったときに落ちないようにするためです。中央が低く両サイドが高くなっている枕は、横向きになった時の肩幅のことを考えてつくられています。
実際に店舗で試してみて、素材によるフィット感や肌触りとともにチェックしてください。ただし、店舗とご自宅のベッド・布団が違う場合、あくまで参考程度にしかなりません。ご自宅のベッドや布団と同じような寝具の上で、枕を試してみるのが効果的です。面倒でなければ、レンタルを利用して様々な枕をご自宅で試してみてください。
枕選びは慎重に行ったのに、疲れがとれなくなってきたとか、肩がこってしまうとか、不快な症状がある方は、一度枕の寿命を考えてください。購入当初はすごく合っていても、徐々にヘタってきてしまうと枕が合わなくなってきます。
枕はちゃんと選んだしまだ新しいのに症状がでている方は、カイロプラクティックでチェックしてみると良いでしょう。ストレートネックで、頸椎の動きが悪くなっている場合、カイロプラクティックが効果を発揮すると思います。大元の背骨を整体することで、首・肩周囲のこわばりが緩んでくることが、よくあります。背骨を調節することで、神経の働きが改善されて筋肉の緊張がとれてくるからです。特に、頭痛や自律神経と関わりの深いと言われている部位の問題が解決されると、質の良い睡眠を得られやすくなるハズです。
*当院では、枕や布団の販売は行っておりません。必要に応じて検討してください。高額な布団や枕を売りつけようとする店舗には、ご注意願います。
まとめ
・枕選びは、高さ・幅(頭3個分)・素材で検討する
・実際に試してみると選びやすい(店舗やレンタル)
・枕がばっちりでも症状のある方は、カイロプラクティックで背骨の調整をしよう
(G)