[Topic]腕のだるさと手首の痛み
「上腕の外側、肘の近くが痛い」「前腕の外側が全体的に重だるい」「手首にも痛みやだるさがある」という方が夏になって増えています。
お話をうかがうと、「バーベキューに行ってクーラーボックスを運んだ」、「ビアガーデンに行って重たいジョッキを持った」、「久しぶりにゴルフをした」などなど、夏のイベントで「少し重いものを持ち上げる動きを繰り返した」という共通点があります。
実は、冒頭の「上腕の肘の近く」「前腕の外側」「手首」というのは、肩から腕にかけての筋肉の力・いわゆる「腕力」があまりない人が重いものを持つことで痛みや重だるさが出現しやすいポイントです。
その痛みや重だるさの原因は何かというと、腕橈骨筋や上腕筋といった、肘を曲げたり前腕を動かしたりする筋肉です。
腕橈骨筋は、肘の少し上から手首の親指側にかけてくっついている筋肉で、肘を曲げたり手のひらを上に向けたり下に向けたりするときに使います。ビールジョッキを持ち上げる動作を繰り返すことで痛みを起こしやすい弱いグリップ筋として有名です。
上腕筋は、いわゆる「力こぶ」の筋肉である上腕二頭筋の下にあって肘の関節の支点を形成しており、二頭筋とともに肘を曲げる筋肉です。名前のとおり上腕から肘の内側のくぼみのすぐ下にくっついている筋肉であるにもかかわらず、上腕筋に問題が起こると手首に痛みを起こすことがあります。
手首の痛みの場合は、以前ご紹介した腱鞘炎の可能性も大いにありますが、痛いところをアイシングしてみても、手首をなるべく動かさないように安静にしていても痛みがあまり軽減しないという場合には上腕筋や腕橈骨筋が原因になっていることが考えられます。
腱鞘炎にせよ、上腕筋や腕橈骨筋の痛みにせよ、肩や上腕の筋力がうまく発揮されずに前腕や手首のグリップに頼って重いものを持ち上げていることが問題です。
カイロプラクティックの施術では、肩や腕の筋肉に神経をおくっている頚椎や上部胸椎をチェックして問題のあるところを矯正し、腕力がうまく発揮できるように、また、痛みを起こしている筋肉の回復が早くなるようにサポートします。
2018/7/31(M)