【Topic】頚性めまい…慢性的な首こりと首を動かした時に起こるめまい

めまいが起きると耳あるいは脳の異常をまず疑いますが、耳や脳には問題がないのに、上を向いた時や首を傾げた時など首を動かすとめまいが起きるというケースがあります。その場合は、首の問題が原因となる「頚性めまい」かもしれません。

頚性めまいは、首がこることによって自律神経に影響し、副交感神経のはたらきが低下するために起こると考えられています。そのため、めまいの他に吐き気や頭痛・頭重なども起こりやすい人が多いです(以前の首こりの記事に少し詳しく書いています)。
医学的に頚性めまいの明確な診断基準がまだなく、原因不明のめまいという診断をされている可能性も大いにあります。

首の筋肉のうちでも特に胸鎖乳突筋のこりが強いと頚性めまいを起こしやすいと考えられています。
胸鎖乳突筋は首筋に浮き出る左右対の筋肉で、自分でも鏡で確認しやすいです。ノドの下にある胸骨の上縁~前面と鎖骨の内側(胸骨に近いところ)からの二頭で起始し、頭蓋骨の側頭(乳様突起)〜後頭部に停止しています。
胸鎖乳突筋は緊張すると内側に寄ってきて、二頭に分かれている起始部の胸骨側と鎖骨側のどちらにも圧痛ポイントができやすく、関連痛としておでこから目の奥、こめかみ部分の頭痛も起こりやすくなります。
追突事故などの首への衝撃でスパズム(筋肉が伸張された状態で固まる)を起こしやすい筋肉なので、むち打ち症の経験がある方は頚性めまいを起こしやすいと言われています。
また、パソコン仕事の人ばかりでなく、スーパーのレジ打ち、工場のライン作業、引っ越し、家事育児などや歯の食いしばりでも緊張します。

自分でも、少し擦るようにして揉んで緊張をやわらげることは可能ですが、特に起始部はデリケートな筋肉ですので加減が難しいかもしれません。
また、停止部が頭部の首に近いところであるのと、支配神経が頚椎の2〜3番であるので、胸鎖乳突筋の問題は頚椎の上部のゆがみや可動制限の問題と関わっていることが多いです。
カイロプラクティックの分野では、頚椎のゆがみが、胸鎖乳突筋のこりの問題に限らず自律神経に影響すると考えられてきており、矯正によって改善するケースが多く報告されています。
(M)


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