Case症例紹介
  • 2017.04.12
  • 内臓機能低下

「胃の不調」(30代男性 デスクワーク)

10代から20代前半は、腸が弱く緊張すると下痢をした。20代後半からは、ストレスで胃モタレ、胸やけがするようになった。3年前には逆流性食道炎になったが、薬の服用により2年くらいで症状は治まった。現在は、薬を服用していない。

しかし胃モタレしやすい状況は、現在も残っている。食べ物に注意しないと、食後4~5時間で胃モタレしてしまう。また、雨の日にもモタレやすい。食事に配慮しストレスコントロールも行って改善傾向だが、残っている部分をなんとかしたくてスターカイロプラクティックを受診した。

初回来院時の状況

姿勢が右に傾いていて、頭部が前方、猫背気味(胸椎後弯)であった。姿勢から負担のかかりそうな背骨の部位を細かくチェックしていくと、胃と関わりの深い中部胸椎に問題がみつかった。さらに、腸と関連している部位、自律神経と関わりの深い部位でも背骨の動きが悪くなっていた。

施術内容及び経過

胃・腸・自律神経と関わりの深い背骨に対して、カイロプラクティックアジャストメントをおこなっていった。最初の1か月で4回カイロプラクティックを行った。その間は、水下痢になったり、胃モタレになったり、問題がなくなったりして、体重も増減があった。5回目からは水下痢はなくなり、胃モタレはいい時と悪い時が出てきた。3カ月経過した頃から安定してきて、胃モタレが気にならなくなった。それとリンクするように、背骨の状態も安定してきた。そこで1か月から1か月半に1回のペースに移行し、カイロプラクティックメンテナンスを続けた。真夏・真冬で気温が極端な時は、一時的に胃モタレがでることもあったが、長くは続かない。ちょうど1年が経過した頃、本人の不安感がなくなったので、終了となった。

担当者コメント

カイロプラクティックは、肩こり・腰痛に効果があると思われていますが、臨床上内臓機能に変化がみられることはよくあります。肩こりや腰痛でカイロプラクティックを受けられている方が、「関係ないかもしれませんが、最近胃の調子が良いです」と言ってくださることがよくあります。

この方のように、胃の不調が主訴でカイロプラクティックを受けに来られる方はそんなに多くはありません。しかし、背骨をチェックしてみると、カイロプラクティックでは問題が見つかることがほとんどです。背骨の問題から自律神経の働きが低下して、内臓機能に影響をきたすことがあります。今回は自律神経の働きが整い、内臓機能も改善されたのだと思います。ただしカイロプラクティックが胃の不調に必ず効くとは、断言できません。カイロプラクティックで背骨の問題が解決されるにしたがって、症状の軽減につながった一例を紹介いたしました。
(G)

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【この記事の執筆】STARカイロプラクティック編集部(院長・スタッフ)

この記事の監修

高橋壮平(STARカイロプラクティック院長/有限会社メディトリナ代表)

  • 豪州ヴィクトリア州立RMIT大学カイロプラクティック科卒業(2003)
    応用理学士、カイロプラクティック理学士
  • 日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員
  • 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター(N0.0431)
  • 専門分野:腰痛 肩こり 頭痛 しびれの他 骨盤 姿勢矯正など

患者さま一人ひとりの状態に合わせて丁寧に施術を行っています。健康で快適な毎日を送れるようサポートいたします。