高齢化社会で誤嚥性肺炎を減らす~咀嚼 嚥下 呼吸の協調~
令和元年において日本人の死亡原因第6位は、誤嚥性肺炎だそうです。高齢化社会において、加齢による咀嚼・嚥下・呼吸機能の低下が原因になっていると考えられます。その誤嚥性肺炎をいかに防いで健康寿命を延ばすことができるのか、という課題にチャレンジしている記事がありました。
「咀嚼、嚥下、呼吸の協調」に着目した 高齢者用食事見守りシステムの開発を開始 - 岩手大学、東京医科歯科大学、長崎大学、タカノ㈱ の間で共同研究契約を締結
耳装着型の小型・軽量ウェアラブルセンサによってモニターして介護現場で不足するマンパワーを補い、安心・安全な食の場を創生することができるようになるというものです。咀嚼・嚥下・呼吸の協調をモニタリングして、「窒息・誤嚥リスク」を評価できるのが画期的な点と言えそうです。早期に実現し、健康寿命が延びていくことに期待します。
ところで介護現場ではこうした取り組みが重要ですが、介護の必要がない人がそのまま健康でいられるためにはどうすれば良いのでしょうか。以下のトピックが参考になると思います。
こちらは握力が、全身の健康のバロメーターになっているというものです。全身の筋肉量が握力に現れるそうです。大きな筋肉を動かすと全身の筋肉量が増えるので、スクワット・腹筋・イス足上げなどを継続して行うことが推奨されています。
嚥下に関わる舌の筋肉が、加齢に伴い脂肪分が増えている(=筋肉量が低下)という研究もあります。上記の運動で、舌の筋肉も増えるかもしれませんね。
こちらは、姿勢が飲み込みやすさと関連しているという記事です。嚥下に関連があります。咀嚼・嚥下・呼吸の協調という今回のテーマにも、姿勢は大事ではないかと思います。
誤嚥性肺炎は呼吸器(肺)の問題ですので、こちらの記事も参考になさってください。咳反射が弱く誤嚥したままだと、肺炎になってしまいます。肋骨の可動性・呼吸のしやすさが重要ではないかと思います。
咀嚼・嚥下それぞれに問題はなくても、呼吸との協調を欠いていると誤嚥性肺炎が起こることがあるそうです。それぞれの機能をしっかり保ち協調させるために、これまでのトピックの中で関連するものをまとめてみました。
具体的には姿勢を正して日常的に運動を行い、筋肉量を保つことが重要です。そのために、カイロプラクティックがお役に立てると思います。カイロプラクティックで骨格を矯正して、良い姿勢をとりやすくし肋骨の可動性も上げて呼吸をしやすくすることができます。またカイロプラクティックの矯正は神経筋機能を正すことができると言われているので、痛みがなく運動しやすい状態になるのではないかと思います。
(G)