【Topic】自律神経失調は病気なのか?

最近めまい・多汗(汗が出ない)・手足の冷え・頭痛・ほてり・全身の倦怠感など、すごく体調が悪いわけではなく、何となく全身の症状がある・・・病院に行ったら「自律神経失調症ですね」と言われた。では治すにはどうしたらいいのだろうか?失調ってどういうこと?と思われた方もいるかもしれません。そこで今回は簡単に自律神経はどう調節されているのかをお話します。

まず「自律神経」とは?

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、運動や消化などの際、心臓の働きを調節する、血圧を上下させる、胃腸の粘液を出させる、体温を調節するなどの働きをしています。それを人が考えたり意識してやるわけではなく、自動的に読み取り、調整しています。

「自律神経失調」とは

上の説明でわかっていただけたと思いますが、自律神経のはたらきそのものが「調節」することにあるので、その調節する能力が一時的に低下している際に「調節機能を失っている=失調」となります。けして自律神経がなくなってしまった、機能が完全に使えなくなってしまったというわけではありません。

なぜ調節機能が低下するのか

自律神経はよく上下変動する波で表されます。ちょうど中央が均衡している状態で、上に波が大きければ交感神経が、下に波が大きければ副交感神経が優位に働いているとされます。日中活動している時は通常交感神経が、食後の消化時や夜間眠る時には副交感神経が優位になります。

調整機能が乱れたり、波の変化が小さくなる原因には様々なものがあります。夜遅くまでPCやテレビ・携帯電話の明るい画面などを見て脳が昼と勘違いし、交感神経が優位のまま夜中になる。入浴などの習慣がなく身体がリラックス(副交感を優位にする)することなく過ごす。冷暖房の効きすぎた部屋に長時間いて体温を調節する必要がないなどの環境因子も原因のひとつです。 また、交感神経の密集する交感神経節といわれる場所が首にあり、最近姿勢で問題になっているストレートネックの方は交感神経が優位になりやすいです。

どちらかに偏りすぎた(通常は交感神経優位が多い)自律神経の調節機能は、もう片方が使いにくくなる、もしくはどちらも反応が少なくなり、曲線の穏やかな波になってしまいます。そうなってくると環境の変化に対応できず、多汗やほてりなどの自覚症状が出てくる場合があります。また、消化不良や内臓の疲れにより胸焼けや全身の倦怠感なども感じることもあります。酷い場合はめまいや吐き気・頭痛なども起こるでしょう。重度になってようやく病院に行き病名に驚くことになります。

ではどうしたら防げるのでしょうか。日々の生活の中で実践できることから始めてみましょう。朝起きたら朝日を浴びる、日光を見る。これだけでも身体が「朝だな」と感じ、副交感神経から交感神経優位に波が大きく動きます。あとは最低でも眠る1時間前からはPCやテレビ、スマホなどの画面を見ないようにする。そして部屋も徐々に薄暗くしていく。お仕事で直前までという方もいると思いますが、可能な限りでかまいませんのでやってみることが大切です。

次に体温調節ですが、冷暖房に頼り過ぎないことです。人間は寒くなれば身体から熱を逃がさないように調節する機能があります。暑い時はその逆です。そもそもの調節機能のはたらきを弱めない為にも、室温変化のある生活を心がけましょう。

そしてストレートネックなどの身体の状態の変化については、整体やカイロプラクティック、鍼灸、運動療法では肩こり体操、作業療法士などのリハビリ・筋トレなどを用い、首に負担のかからないようケアをすることが大切です。身体の不調の原因がウイルスやケガなどでない場合、身体自身で回復が可能です。一度見直してみてはいかがでしょうか。(K)


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