手当て

ケガや病気などの処置を施す行為を「手当て」と言います。語源については諸説ありますが、痛いところや調子の悪いところに「手を当てる」ことによる痛みの緩和や得られる安心感などの癒し効果をその起源とする説に納得がいきます。古い時代には宗教とも関係が深く、新約聖書は“(信仰がある人々に)手を置けば病人は癒される”としています。
現代ではなるべく宗教的要素を除いた、手当て療法や手かざし療法などと呼ばれる施術療法が補完医療(民間療法)でおこなわれています。生命エネルギーや宇宙エネルギー,波動などの疑似科学的理論に基づくものは、中にはあやしげなものもあるかもしれませんが、現在まで続くものの中には、いま時点で科学的なデータに乏しいものの確かに効果があらわれるケースが多いものや、自然治癒力の観点などから科学的にも説明できるものなどもあります。
そうでなくてもお腹や首などが痛いときに自分でさすったり、不安や緊張などドキドキするときに自分の胸を押さえたりすることで癒しの効果を実際に感じることは少なくないのではないでしょうか。

「手当て」の効果に関する科学的根拠は現在ではいくつかの説が唱えられています。
ひとつは、『ゲートコントロール説』です。これは「痛いの痛いのとんでいけ」でおなじみの、ぶつけた痛みなどの侵害刺激を、さすることによる触刺激によって阻害し、痛みを感じにくくさせるというものです。
もうひとつは、『オキシトシンの分泌の増大』です。オキシトシンは脳(視床下部)で生産される神経ペプチドの一種で、「愛情ホルモン」や「幸せホルモン」などとも呼ばれています。愛情や信頼関係のある親しい人によるタッチやスキンシップによってオキシトシンの分泌が増大し、痛みが緩和したりリラックスしたりするのです。
それから『体性ー内臓(自律神経)反射』というのもあります。これは、体性感覚と総称される、皮膚や粘膜,筋肉,腱,関節からの感覚(視覚,聴覚,嗅覚,味覚,平衡感覚といった特殊感覚も広義には体性感覚に含める場合があります)によって、感情や行動,思考などにさまざまな影響を与えると同時に自律機能に種々の反射性反応を引き起こすというものです。
皮膚や筋肉,関節などに刺激を加えることによって心拍数や血圧が増大したり、痛みやコリが感覚されることでその部分の血流が改善したりします。
自律神経は内分泌器官や免疫担当器官にも分布しているので、体性ー内臓反射は内分泌系や免疫系に起こる反射も含まれるといって良いと生理学の教科書に記載されています(したがって、前述のオキシトシン分泌の増大も体性ー内臓反射に含まれると考えられます)。

カイロプラクティックは「背骨の関節の矯正(サブラクセーションアジャストメント)による神経のはたらきの改善」が目的の施術ですから、上記のような手当て療法とは異なりますが、「手当て」の効果とメカニズムについても学び、心身のリラックスや自律神経への多方向からのアプローチなどなど、より効果的な施術につなげるよう最善を目指しています。
(M)


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