馬に乗っていたら腰痛になった
その昔、競走馬の育成・調教に携わっていたことがあります。いつの頃からか腰痛になってしまい、そのときにお世話になったのがカイロプラクティックでした。
北海道での牧夫生活は、大きく分けて二つの仕事がありました。馬の調教と、馬房(ばぼう=馬の部屋)の掃除です。馬に乗るのはなんとなくイメージができると思います。掃除は、馬の排泄物を処理するのですが、ある程度の力が必要となります。きれいなところを残して、汚れてしまった寝藁(ねわら)を軽トラックに積んで堆肥(たいひ)場に運びます。この軽トラへの積み込みは長いフォークで行うのですが、結構な重さがあります。利き手があるので、いつも片側での作業でした。今考えると、これが腰痛の原因をつくっていた気がします。
初めてカイロプラクティックに訪れたときは、体のバランスに左右差が大きく出てしまった後でした。二つの体重計に片足ずつ乗ることで、左右差が分かりました。そのときは、16kgくらい、左右で重さが違っていたのです。同じ穴で止めているはずなのに、アブミの長さが左右で違っていたのは、馬の体型ではなく、自分の骨盤のゆがみが原因だったのです。そんな状態で調教をつけているので、どんどん腰痛が悪化していくのも当然でした。キャンターのときはまだいいのですが、ダク(速歩)や歩かせているときの振動が腰痛を増悪させました。この状態を改善するために、カイロプラクティックの施術を受けたところ、腰痛は初回から軽くなり、体重の左右差は4回目の頃からほぼなくなっていきました。ただ、調教や作業での負荷が大きいため、良くなっては少し戻ってを繰り返しましたが、平均的にはだんだん腰痛を感じることが少なくなっていきました。その後は定期的にカイロプラクティックケアを受けることで、腰痛になってから8年くらいは調教を続けることができました。車のメンテナンスと同じで、定期的なメンテナンスにより、良い状態でいられたのです。
どこかおかしいなと思ったら、体重計を二つ使ってチェックしてみてはいかがでしょうか?(G)